☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『楽園からの旅人』(2011)

2013年12月08日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『楽園からの旅人』(2011)

エルマンノ・オルミ監督、ミシェル・ロンズデールさん、ルトガー・ハウアーさん、アレッサンドロ・アベルさん出演。








【STORY】
風前の灯となった教会堂に身を寄せてきた不法入国者を含む旅人らと老司祭との、宗教を超えた交流を描く荘厳なドラマ。涙、恋、新たな生命の誕生など、教会堂に美しい生命の息吹が満ちる。
「木靴の樹」で1978年カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞、以後も「偽りの晩餐」や「ポー川のひかり」などの名作を世に送り出してきたエルマンノ・オルミ監督作品。(Movie Walkerより抜粋)

【感想レビュー】@theater
観た後からずっともやもやと考えております。

今年は、キリスト教の信仰が直接的なテーマの作品を何本か観ました。
その度に、色々と考えます。
信仰を持たない私には計り知れない“何か”だからです。

『楽園からの旅人』は、イタリアの土地柄、アフリカ大陸から多くの難民がやってくる社会問題がまず根底にあります。
同じイタリア映画で『海と大陸』でも難民問題がテーマでした。
人として救うべきか?違法だからと命を見捨ててしまうのか?…という重く厳しい問いが絶え間無く続きました。。

映画では、イタリアの抱える闇を垣間見るのです。

『楽園からの旅人』では、彼らは護られた場所の教会に身を寄せます。
でもその教会は、装飾品も取り外され、弱りゆく司祭が一人で護る逆境の場所でした。

舞台を観ているような造りで、教会の中だけで進行していきます。
登場人物達は、難民にしろ、医者にしろ、取り壊し業者にしろ、何か聖書の登場人物のようでした。(よくは分かりませんが…

慈悲の中にも偽りがある…。
善行は信仰を持たなくてもできる…。
ある女性の眼差し。その幻影からの誘惑…。
司祭の信仰心の揺らぎ、葛藤が伝わってきます。

がらんどうの礼拝堂で、蝋燭の陰影で浮かびあがる難民達の姿は、その計算された配置からして、何か聖書をモチーフにした絵画のようでした

キマッてる!…って思う画が幾度もありました
それを味わえただけでも、難しい作品でしたが、観て良かったなぁと思います

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