☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『彼岸花』(1958)

2013年11月17日 | 邦画(クラシック)
『彼岸花』(1958)

小津安二郎監督、佐分利信さん、有馬稲子さん、山本富士子さん、久我美子さん、田中絹代さん、佐田啓二さん、高橋貞二さん、笠智衆さん出演。

小津監督初めてのカラー映画として知られる。


【STORY】
結婚期にある三人の娘と、容易に意見の合わないそれぞれの家庭の親とを描いた作品。

【感想レビュー】
小津作品も病みつきになってきて『お茶漬けの味』に続き、観てみました

佐分利信さん、今回はちょっと、威厳のある頑固親父役でした
愛すべき頑固親父です

デジタルリマスター版で観たので、楽しみにしていた小津カラーを存分に味わいました!

有名な、赤色というよりは濃い朱色のような小津カラーが、散りばめられていて、素晴らしかったです

特に印象的だったのは、“ヤカン”ですが、この“ヤカン”が、色んな場所に佇んでいて、まるでお家の中の空気を映し出しているようでした




↑この画像はデジタルリマスター前のかなと思います。上下のと比べると色が出てないのが分かります。
この“ヤカン”の佇まいが何ともはや…♡


小津監督にとって、初のカラー映画だったという事で、並々ならぬ想いで臨み、細部に至るまでの拘りが凄かったとの事。

朱色が、濃く美しく映えるようにか、他は少し色褪せたように感じさせる配色でした


『ちょいと』や『いやよ』っていう台詞が耳に残ります

笠智衆さん、この作品でも素敵でした



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