あれもこれも

灰原中心二次創作サイトの創作人によるあれこれ日記。何かありましたら「拍手」からどうぞ。お礼は名探偵コナンの小ネタ三種類。

『劇場版魔法少/女まど/か☆マ/ギカ』新編:叛逆/の物/語を見ました。その2

2013-10-28 15:35:56 | 感想(その他)
 『劇場版魔法少/女まど/か☆マ/ギカ』新編:叛逆/の物/語の二回目鑑賞が終わりました。というわけで二周目の感想追加です。 
 当然思いっきりネタバレしてますよ。



 というわけで早速二回目見てきましたので改めて感想の追加です。

 少し時間を置いて~と言いながら、早いよ!?とツッコまれつつ出張先の暇な夜を利用して、初めての映画館で見てきたのは、やはりこの結末をもう一度確認したかったからだと思います。
 このままではTV版も劇場版前作も見られないし、気分よく一番くじが引けないじゃないですか!(そっちかよ)

 そんなわけで二回目を見まして……納得しました。ほむほむはあれでいいです。いや、確かにほむほむにとって完全なハッピーエンドじゃないし、今からでもほむほむの救済エンドを作ってほしいとは思いますが、でもほむほむにとっては全ての望みを叶えた世界といえばそうなんですよ。
 それにあそこでほむほむが円環の理に導かれた完結してしまったら、ほむほむは安息を得ますけど、ほむほむが去った世界に今度こそまどかだけを取り残して逝くことになるんですよね。その哀しみと苦しみを誰よりも知っているほむほむがまどかにそれをできるはずがなかったんです。

 二回目をみて改めてこの作品はとても緻密な構成になってる事に気づきました。結末がわかってみると、あちこちに伏線がしこんであったんですね。
 順を追って書いていきますが、まずOP、ここで私の涙腺はすでに決壊です。初見では魔法少女五人と書いてますが、ほむほむのみんなとの距離感がもうね。よく見たら楽しい日常の中に一度もほむほむは入れてないんですよ。自分で作った壁なんだけど最後までそれは超えられなかったんだね、ほむほむ。

 そして前半のほむほむの夢の魔法少女生活。ここがほむほむの本当の願いと本音だったんですよね。ほむほむはまどかしか見てないといえば見てないんですが、でも杏子は「マミさんを手伝いに」見滝原にきてるし、マミさんは「本当にぼっちじゃない」し、さやかは杏子と本当の友達になれてるんですよね。何度もループしながら何度も見てきた魔法少女達の破滅をすべて回避した世界があるんです。
 それはきっとほむほむがループの中でまどかのためにわかってながら切り捨てて来たもので、作中ほむほむが「私が踏みにじってきたもの」と言っているものなんでしょう。ほむほむはほむほむなりに周りの魔法少女のことに傷ついてきたんでしょう。この辺りは正真正銘「オレ、蘭、それ以外」の某名探偵にひざ詰めで言い聞かせたいです。
 そんなほむほむ夢の世界で私の涙腺が完全に崩壊したのが「ナイトメアを倒したら濁りが浄化されるソウルジェム」です。これを見たときはもうたまりませんでした。そうなんですよ。ああ、ほむほむは魔法少女たちをそんなにも愛しんでいたんだなあと。

 でストーリーは進んでいってほむほむ黒化のところですが、その前にほむほむの原点であるワルプルを倒したあとのまどかを看取る姿が描かれるんですが、ここを見てそしてラストのまどかにソウルジェム指輪が無いところを見て、ほむほむの黒化は必然だったんだと思いました。
 そもそも一番最初にワルプルにやられたまどかの前で
 「彼女に守られる私ではなく彼女を守る私でありたい」
 という願いで魔法少女になったほむほむです。それがあの時おなじ魔法少女として戦い「魔女になって世界を壊そう」といったほむほむのソウルジェムを命と引換に浄化したまどかの願いは
 「QBに騙される前の私をすくってほしい」
です。その約束の結果、ほむほむは最初の願いを叶えることができなかったんですよね。まどかの頼みとは言いながらまどかにトドメをさして、まどかを見捨てその新たな約束のために「まどかを守る=魔法少女にしない」だという決意とともに姿を変えた一回目。
 そしてそのほむほむの努力のために再びまどかは命と引換に円環の理になったまどかの前に「まどかを守る=まどかの代わりに世界を守る」と願いと姿を変えた二回目。
 そして今度はまどかの導きを受けてしまったらもう何一つまどかとの約束を守れない。まどかのためにと言いながら、その本音を二度間違えたほむほむにとって三度目は選べなかったんですね。
 だからこのラストはもうほむほむの中ではこれしか無かったんだと思えました。

 で、ラストの黒化ですが、最初見たときはにショックはありながらでも「悪魔って言うほどほむほむ悪いか?」と思ったんですが、これはほむほむの心象の具現なんですね。インキュベーターが魔法少女システムを放棄しようとした時にそれをさせなかったのはまどかがこれから暮らす世界を維持するためです。全ての魔法少女が、救われる可能性をほむほむはまどかのために放棄したんですから、今回もまどかのために全ての魔法少女を見捨てた事になります。それを罪だと背負って悪魔になったとしたらほむほむ哀しすぎるよ(泣)
 
 そしてそこからのED。これが唯一のほむほむの慰めなんですね。箱庭のなかで偽りであっても一時の夢を見る、それがほむほむにたった一つ残された許しであり罰なのでしょう。どこまでも可愛い歌なのに切なくて怖くて寂しいこの曲はほむほむそのもので、だから痛いけど良い曲なんだと思いました。
 最初はこれCDまともに聞けるかなあ、と思ってましたが、今は歌詞をちゃんと読ん改めて聞いてみたいと思います。
 

 まあ、相変わらずほむほむへの贔屓の引き倒しかもしれませんが、劇場版叛逆は良い作品でした。というのが結論です。
 でもほむほむ救済の続編も作ってほしいとは心の底から思ってますからね。


 
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