あれもこれも

灰原中心二次創作サイトの創作人によるあれこれ日記。何かありましたら「拍手」からどうぞ。お礼は名探偵コナンの小ネタ三種類。

最近読んだ本

2007-10-15 01:52:34 | 感想(その他)
 移動は主に電車です。そして電車内では読書と睡眠のどちらかです。
 そんなわけで日々それなりに本を読むんですが、これが雑食というか早い話何でも読みます。推理小説から実用新書、古典まで活字ならば何でもいいのかってくらいに。誰かが面白いと言うと読まずにはいられません。

 さて、せっかくなので(何がとかいうツッコミは無しの方向で)最近読んで面白かった本の話など。

 『十三妹』武田泰淳著 中公文庫
 一言でいうと、本職の作家が書きたいように書いた二次小説。
 中国が舞台の今でいうラノベです。この小説にはもちろん元ネタがあり、どちらも中国の古典「三侠五義」と「児女英雄伝」という作品です。内容は勧善懲悪の時代劇に出てきそうな話です。ところがこの小説は、元ネタの作品の舞台が700年以上離れているのに強引に同じ時代にする、別の作品の登場人物同士が惹かれ合う、という本当に二次小説のような内容です。
それでも元ネタのキャラクターは壊れてなくて、登場人物が生き生きしていて、こういう作品が書きたいと思ってしまう本でした(二次小説書きの感想w)

 『しゃべくり探偵―ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの冒険』 黒崎緑著 創元社推理文庫
 工藤新一とは全然違う平成のホームズ保住君とワトソン役の和戸君が活躍する連作形式の推理小説。
 この推理小説の一番の特徴は全ての内容が会話であること。地の文、いわゆる説明文は一切出ません。和戸と保住の会話だけで話が展開していきます。こんな小説は読んだことが無かったのでそのスタイルに衝撃でした。
 そしてこの小説の登場人物の一番の特徴は全会話が大阪弁であること。少々古くて大げさではありますが完全にネイティブな大阪弁です。もちろん二人の会話はボケとツッコミで構成されますが漫才というよりは上方落語に近いかも。
とはいえ同じ大阪弁でも探偵役の保住には服部平次のような熱血さはまるでありません。でもその飄々としたところがむしろ大阪人っぽいかもしれもせん。
 よく関西在住以外の方が平次を登場させるときに言葉に苦しんでおられるようですが、参考文献として読んで見られてはどうでしょう(違)

というような趣味と偏見に充ちた書籍紹介を長々としてしまいましたが、オススメの本なんかがありましたら是非教えてください。
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