あれもこれも

灰原中心二次創作サイトの創作人によるあれこれ日記。何かありましたら「拍手」からどうぞ。お礼は名探偵コナンの小ネタ三種類。

目を開ければ隣に君が

2018-05-26 19:20:24 | コナン小話
Twitterの診断メーカーのお題投票をやってみたところ、まさかの同数という結果に。

それぞれCP指定で設定いたしましたので、以下は同率一番人気の新志小話です。



「ただいま………」
玄関で靴を脱ぎ捨てても全く軽くならない足を引きずりながら、誰もいない静かな廊下を進む。そういえば今日は探偵団の子ども達と出かけると、午前中に電話をした時に言っていた事を思い出す。
手がかりの少なさから難航が予想されていた事件に、ここ数日かかりきりになっていたのだが、その解決は全く呆気ないものだった。
(ったく、「捜査は足で稼ぐ」なんていい加減な格言を残したヤローを殴ってやりてえ)
まさか毛利小五郎が偶然に競馬場で捕まえたひったくり犯が、警視庁捜査一課と名探偵工藤新一が必死で探していた男だなんて、たとえシャーロック・ホームズだって辿り着けない結末というものだろう。
棚から缶を取り出してプルトップを起こす。カシャリと小気味いい音を聞くが早いか爽やかなフレバーを含んだ苦味が喉を通っていく。
「事件解決のお祝いに飲めるように」
そう言いながら、新一が事件にかかりだすと志保が買っておいてくれるホームズの国のビールだ。

そのままビールを片手にどっかりとリビングのソファーに沈み込む。ついでにと持ってきたポテチを二、三枚ポリポリとかじる。
(そういえば、このポテチって志保が元太たちのオヤツにって買ったやつじゃなかったけ………?)アルコールが回り出したのか、徐々に思考にも靄がかかりだす。
(ま、いっか………)
怒りでもジト目でも構わないから顔が見たい。辛辣な言葉でも厳しい諫言でも声が聞きたい。
(いや、本当は笑顔と甘い囁きが良いんだけど………)
ずるりとソファーに身を沈めて目を閉じる。願う事はただ一つ。

『目を開ければ隣には君が』


そんなわけで新志。志保さんは出てませんが新志。これは新志。


新一の願いが叶ったかどうか、それはまた別の話という事で(笑)






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