kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

ホテル ルワンダ

2006年04月19日 | 洋画(普通、まあまあ、及第点)
日時:4月17日
映画館:サロンシネマ(結構、客の入りは良し。)
パンフレット:A4版600円。

昨年のアカデミー賞でドン・チードルがノミネートされて、もう1年。早く見たかったけど、まあこの手の映画が1年で公開までこぎつけたのだから、大したもんだ。こういった公開形態がある程度定着するといいね。

参考書籍の「ジェノサイドの丘」は以前に読んだけど、アフリカの地名や人名に馴染みがないため、上巻くらいでダウンしてしまいました。まあ、情勢に詳しくなくても、ちゃんとストーリーは追えるようになっています。

とにかくドン・チードルが素晴らしい。お間抜けな相棒みたいな役が多かった彼だけど、もう別人。
多くの人間を救うことになるんだけど、人類愛とか正義みたいなものを背負っていないところがいい。ほんのちょっとした善意と勢いに、持てる資産(社会的な地位とか人脈)を加算して、結果として人命を救う。(ある意味、無計画で向こう見ず)そこがものすごく人間くさく、リアリティがある。

だから、赤十字に保護された子どもとか修道院に避難した難民を助けるシーンは、「先のことはともかく、とりあえず手を差し伸べる」って感じで、演技かかっていない自然さに涙してしまう。
虐殺現場を目にして、普段どおり振る舞おうとするけど、それが出来ない場面も出色。

ただ、外の世界で起きている大虐殺(100万人/3ヵ月)があまり描写されないため、切迫感が薄い。個人的には内と外の対比がはっきりして、狂気の世界の中で正常さを維持する異常さ、酷さが描かれていた方が良かったように思う。

ところで、ドン・チードル、それでも今後、つまらん作品にもどんどん出るんだろうな。楽しみ。

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