kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

これが私の人生設計

2016年04月25日 | ★★★★☆
日時:4月24日
映画館:シネツイン
パンフレット:B5版変形。監督、主演二人のインタビュー掲載。

働く女性を主役にしたイタリアのコメディ映画。兎に角、賑やか。例えるなら、親戚縁者の集まった宴会みたいにわぁわぁ賑やかで、それぞれの話に全然つながりがなくて、終わった後にどっと疲れるけど、幸福感が残るといった感じ。

主人公の女性(最初、女の子かと思ったが、主役のパオラ・コルッテレージはワタシと4歳違いなだけ。さすがに女の子とは言えない。)のモノローグで始まるオープニング、セリフの多さに字幕を追うのが精一杯。
このタイトルの字体が往年のイタリア・コメディ映画を思わせて、それだけで気持ちが盛り上がる。(監督もそこを意識していたらしいが、日本では全く分かってもらっていないところが悲しい。)

建築家として天性の才能を持つ彼女は、若くして世界中で大活躍。しかし、故郷が恋しくなり、イタリアの内装業者の事務員に転職、貯金が尽きたことからレストランでアルバイトを始める。そこのバツイチ・イケメンオーナーと親しくなるが、実は彼はゲイだった。そんな折、地元の公共マンションのリノベーション・コンペがあり、彼女も応募するが、男性建築家と勘違いされたことから、オーナーに代役を頼むことにする・・・。

って、書くのも面倒なくらい、ストーリーが盛りだくさん。
「○○さんやけど、△△に就職しはってんて、それでな、近所の××の息子さん覚えてるか?そうそう、あの子やけど、今度、広島に転勤やねんて。おばあちゃん、それおいしいか?□□で売ってんねんけど、すぐ売り切れんねん。最近、クラブ活動どうや?」って、家族の会話みたいに、最初の方の展開と後の展開が全然、つながらない!

登場人物はみんなそれぞれに問題を抱えている。男性中心社会に振り回される女性陣から、イタリアの現実が垣間見ることができて興味深い。一方、男性陣はゲイが中心で、やっていることはなかなかハード。突拍子無くて笑えます。それぞれの問題もまあ何となく解決に向かいそうな、いい意味で適当な雰囲気がイタリアっぽくていい感じです。

ところで、リノベの対象となるマンションは「ゴモラ」に出てきたようななかなか物騒そうな物件。これまた雰囲気がイタリアっぽく、いい感じです。(実生活ではあまり出入りしたくない。)






題名:これが私の人生設計
原題:SCUSATE SE ESISTO!
監督:リッカルド・ミラーニ
出演:パオラ・コルッテレージ、ラウル・ボヴァ、マルコ・ボッチ
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