日時:5月1日
映画館:バルト11
パンフレット:A4版横。写真以上にテキスト情報満載。
全編、異様な緊張感に満ちた映画。
2時間半、ずっと痛いか、寒いか、つらい映像ばかり続くのだ。
観終わると、どっと疲れる。オレはマゾか。
しかし、数年に一本の大傑作。
地元民(インディアンでいいだろう。)から襲撃を受けるオープニングは19世紀版「プライベート・ライアン」。1シーンワンカットが多用される中、ハンターの一団は凄まじい勢いで殺されていく。当時は先込め銃なのでなかなかドンパチはできず、弓矢とナイフの闘いにもつれ込むから痛々しさも倍増。改めて、「プライベート・ライアン」が後世の映画に与えた影響の大きさを実感する。
その後、デカプリオがクマの襲撃を受ける。このクマのシバキ方が半端ではない。山でこんな目にあったら、どうしたらいいか分からんよなあ。
さて、とにもかくにもこの映画、撮影と映像が素晴らしい。映画の85%(直感比率)は主人公が歩む平原と森林の描写、しかも自然光。
「127時間」とか「私に出会うまでの1600キロ」「ジェシー・ジェームズの暗殺」のように素晴らしい自然が写し込まれた映画はそれだけでも楽しいのだが、この映画はこれだけで入場料の価値がある。
病気とか疲労で寝込むと、起きてからもずっと体が重いものだが、主人公はずっとそんな状態。そこからリカバリーするためになかなかワイルドな手法が展開される。サウナ回復は以前、全く同じ手法をドキュメンタリー番組で観たので、インディアンの一般的なやり方なのだろう。
その他のリカバリーはひと昔前なら「十大ショック映像!」と言いたくなるような過激映像の連発。個人的にはいずれも体験してみたいのだが、女性ならドン引きしそうだな。
と、ここまで書いて気付いたのだが、この映画、「情無用のジャンゴ」と実に類似点が多い。
生き埋めにされ見捨てられた主人公の復讐、彼を助けるインディアンと非情のリンチ、むき出しの馬の内臓、頭皮剥ぎ・・・
あまりにも身にまとう映像が違うので気づかなかったが、ジム・ジャームッシュの「デッドマン」よりもテイストとしては近いと言えそうだ。
ただ、面白くないのはラスト。指をちょん切られ、ナイフまで突き刺され、いよいよ殺される寸前のトム・ハーディーが余裕のセリフを吐き、デカプリオも理性を取り戻す。
ダメでしょう!!(マカロニ的には)
トム・ハーディーが「貴様の小僧は泣きながら死んだぞ!」とか「地獄で待っててやる!」とか憎々しい恨み言を言い、デカプリオが復讐を遂げないと。
なんか一気に醒めてしまったぞい。
とにかく早々に原作を読もう。
ところで、フリントロック式の短銃を連射してはいけません。
映画館:バルト11
パンフレット:A4版横。写真以上にテキスト情報満載。
全編、異様な緊張感に満ちた映画。
2時間半、ずっと痛いか、寒いか、つらい映像ばかり続くのだ。
観終わると、どっと疲れる。オレはマゾか。
しかし、数年に一本の大傑作。
地元民(インディアンでいいだろう。)から襲撃を受けるオープニングは19世紀版「プライベート・ライアン」。1シーンワンカットが多用される中、ハンターの一団は凄まじい勢いで殺されていく。当時は先込め銃なのでなかなかドンパチはできず、弓矢とナイフの闘いにもつれ込むから痛々しさも倍増。改めて、「プライベート・ライアン」が後世の映画に与えた影響の大きさを実感する。
その後、デカプリオがクマの襲撃を受ける。このクマのシバキ方が半端ではない。山でこんな目にあったら、どうしたらいいか分からんよなあ。
さて、とにもかくにもこの映画、撮影と映像が素晴らしい。映画の85%(直感比率)は主人公が歩む平原と森林の描写、しかも自然光。
「127時間」とか「私に出会うまでの1600キロ」「ジェシー・ジェームズの暗殺」のように素晴らしい自然が写し込まれた映画はそれだけでも楽しいのだが、この映画はこれだけで入場料の価値がある。
病気とか疲労で寝込むと、起きてからもずっと体が重いものだが、主人公はずっとそんな状態。そこからリカバリーするためになかなかワイルドな手法が展開される。サウナ回復は以前、全く同じ手法をドキュメンタリー番組で観たので、インディアンの一般的なやり方なのだろう。
その他のリカバリーはひと昔前なら「十大ショック映像!」と言いたくなるような過激映像の連発。個人的にはいずれも体験してみたいのだが、女性ならドン引きしそうだな。
と、ここまで書いて気付いたのだが、この映画、「情無用のジャンゴ」と実に類似点が多い。
生き埋めにされ見捨てられた主人公の復讐、彼を助けるインディアンと非情のリンチ、むき出しの馬の内臓、頭皮剥ぎ・・・
あまりにも身にまとう映像が違うので気づかなかったが、ジム・ジャームッシュの「デッドマン」よりもテイストとしては近いと言えそうだ。
ただ、面白くないのはラスト。指をちょん切られ、ナイフまで突き刺され、いよいよ殺される寸前のトム・ハーディーが余裕のセリフを吐き、デカプリオも理性を取り戻す。
ダメでしょう!!(マカロニ的には)
トム・ハーディーが「貴様の小僧は泣きながら死んだぞ!」とか「地獄で待っててやる!」とか憎々しい恨み言を言い、デカプリオが復讐を遂げないと。
なんか一気に醒めてしまったぞい。
とにかく早々に原作を読もう。
ところで、フリントロック式の短銃を連射してはいけません。
題名:レヴェナント 蘇えりし者 原題:The Revenant 監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ 出演:レオナルド・デカプリオ、トム・ハーディー、ドーナル・グリーソン |
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