ひろしま美術館特別展「本を彩る美の歴史」
会場:ひろしま美術館
会期:10月2日(土)~11月7日(日)
ひろしま美術館の今年の特別展の中で、一番期待していた展覧会。珍しく開幕翌日に足を運んだ。
まずは厳島神社の国宝「平家納経」。これが驚くほど美しい。とても850年前に書かれたとは思えない、金泥の輝きなど、まるで昨日出来上がったかのような保存状態の良さ。(保存状態が良いから国宝なのか、国宝級の美術品だからちゃんと保存されるのか・・・)
これらの写経が納められた金剛経箱も展示されていれば、より理解が深まろうと思うが、残念ながらそれは無し。(展示されていない写経は納められているからね。)
その後、日本の写本やグーテンベルグ聖書をはじめとした広島経済大学の一大コレクションが紹介される。中でも、フランスの「エジプト誌」の質の高さには驚愕する。ナポレオンのエジプト遠征にあわせて出来た博物誌なので、他の出展品とはちょっと印刷物としての性格が異なるが、国家事業としての作り手たちの執念を感じる。(ワタシは作り手の執念が感じられるものが好きなのだ。)
最後に小磯良平が聖書用に描いた水彩画が32点、まるまる1室、展示されている。展覧会全体の作品数配分からすると、ちょっとバランスが悪いなあ・・・。
もっと製本技術に関する展示などに期待していたのだが、本展は美術的なアプローチが中心で、紙やインク、印刷機器そのものに関する展示は意外と少ない。同じ内容でも博物館的な性格を併せもつ広島県立美術館で開催されていたら、そういった展示もあっただろうな。
会場:ひろしま美術館
会期:10月2日(土)~11月7日(日)
ひろしま美術館の今年の特別展の中で、一番期待していた展覧会。珍しく開幕翌日に足を運んだ。
まずは厳島神社の国宝「平家納経」。これが驚くほど美しい。とても850年前に書かれたとは思えない、金泥の輝きなど、まるで昨日出来上がったかのような保存状態の良さ。(保存状態が良いから国宝なのか、国宝級の美術品だからちゃんと保存されるのか・・・)
これらの写経が納められた金剛経箱も展示されていれば、より理解が深まろうと思うが、残念ながらそれは無し。(展示されていない写経は納められているからね。)
その後、日本の写本やグーテンベルグ聖書をはじめとした広島経済大学の一大コレクションが紹介される。中でも、フランスの「エジプト誌」の質の高さには驚愕する。ナポレオンのエジプト遠征にあわせて出来た博物誌なので、他の出展品とはちょっと印刷物としての性格が異なるが、国家事業としての作り手たちの執念を感じる。(ワタシは作り手の執念が感じられるものが好きなのだ。)
最後に小磯良平が聖書用に描いた水彩画が32点、まるまる1室、展示されている。展覧会全体の作品数配分からすると、ちょっとバランスが悪いなあ・・・。
もっと製本技術に関する展示などに期待していたのだが、本展は美術的なアプローチが中心で、紙やインク、印刷機器そのものに関する展示は意外と少ない。同じ内容でも博物館的な性格を併せもつ広島県立美術館で開催されていたら、そういった展示もあっただろうな。
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