kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

[●REC] レック

2008年08月19日 | 年間ベスト3
日時:8月18日
映画館:シネツイン
パンフレット:B5変形、600円。特製のビニール袋付き。

「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や「クローバーフィールド」のような1人称カメラによるスペイン製ホラー映画。1人称がニュース番組のカメラという設定なので、前述の2作品のような「誰がそんなアングルで撮影できるねん!」という突っ込みどころは少ない。(とはいえ、後退するカメラワークはさすがに強引。)

物語は、スペイン版「地方局アナ大集合」に真っ先に登場しそうな女性レポーターとカメラマンの2人組が消防署のニュース番組を取材中、アパートの1室に女性が閉じ込められたという事件が発生。いいネタとばかりに事件現場に駆けつけたものの、「28日後・・・」シリーズばりのスペイン・レイジ・風邪ウィルスのせいで凶暴ゾンビ系の大事件に発展してしまう。しかも、アパートそのものを防疫班とは名ばかりの特殊部隊が完全封鎖してしまい、閉じ込められた内部ではウィルスの感染者がどんどん増える「スパニッシュ・アパートメント・ホラー」状態。

おまけに、十数人のアパートの住人と警官、消防士の誰もが自分勝手で感情移入できない登場人物ばかりで、パニック状態でわめき散らすうえ、ラテンな大げさな身振り手振りときて、イラつかされることこの上なく、映画的にはもう、誰が犠牲者になってもおかしくない状態。(しかも予想通りの展開になる。(笑))

螺旋階段、4階建て(屋根裏付き)、築100年のアレックス・デ・ラ・イグレシアの映画にも出てきそうな、複雑に入り組んだスパニッシュな古アパートがさらに恐怖感をあおりたててくれます。

で、ラストは、「アパートを脱出してみたら、街中にウィルス感染者があふれていました」とか「脱出してみたものの、特殊部隊に撃ち殺されました」といったオチを予想していたら、これが色んなホラーをリミックスしたかのような大オチが用意されていて、ホラーに見慣れたワタシでさえ、ムチャクチャ怖かったです。夢に見そう。

1時間20分という超短の上映時間ながら、テンポのよく緊張感あふれる展開で、下手な2時間もの以上、楽しめます。

ところで、帰路、ウチのマンションの直前で暗がりから猫が飛び出してきた時には、口から心臓が飛び出すくらい、ビビったよ。(小心者)

 題名:[●REC]レック
原題:REC
監督:ジャウマ・バラゲロ、パコ・プラサ
出演:マニュエラ・ヴェラスコ
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