かみなり

心臓に人工弁を、耳に補聴器をしている昭和23年生まれの団塊世代です。趣味は短歌です。日々のよしなしごとを綴っていきます。

人は皆、重荷を負って生きている

2018-05-25 16:49:07 | ブログ記事
一昨日来た友人は、
結婚したのは38歳と遅かったらしかったが、
高齢であったにも関わらず、男児2人を授かり立派に育て上げられている。

次男さんを生むときは43歳だったので、産婦人科の先生に
「本当に生みますか?」と何度も尋ねられたと言う。

が、「一人っ子は可哀想」という理由で第2子も出産した。

そのころ彼女は、

「こんな年取った細胞(彼女自身のこと)から、こんな新鮮な皮膚を持った子が生まれたことが不思議」

と言っていた。

遅くできた子供さん達だったので、彼女は人一倍子煩悩で、教育熱心でもあった。

その努力も報われて、お子さんたちも上記した通り、言うことない子供さん達である。

彼女は、私と一緒で、どちらかといえば、身体の弱いほうに属するが、

しかし、長男さんのほうは健康に恵まれてスポーツも万能で、
大学2年のときから硬式テニス部のキャプテンもしていた。

次男さんのほうは長男さんほど丈夫ではないが、
それでも、一応地元の国立大学を出て、安定した職場に就職できたのは上等の部類だろう。

そんな彼女に弱みはないと思っていたら、

一昨日、聞いたところによると、

近年リウマチがひどくなって、長時間座ったりできないと言う。

だから、私が、今年の3月に島根県の三江線に乗り鉄に行ったり、

バスが満席で行きつけなかったが、弘前市の桜を見に行こうとした話をすると驚いていた。

彼女は、長時間バスに乗ったりできないのだそう。

長く座ったままでいると、足がこわばってきて痛くなるという。

私は逆に驚いた。

そういう人もいるんだと。

私は、難聴なので、夫などのようにカルチャースクールに通っても聞こえないし、
講演など聴きたくても聴きに行けない。

それで、その代わりというわけではないが、バスで好きなところに行ったりする。

が、決して楽々と行けるわけではない。

何しろ放送も聞こえないから、全身を鋭敏なセンサーにして行動しないといけない。

それでも、行動すれば助けてくれる人もいて、
何とか目的地に行って観たいものを観てこれる。

が、彼女のように、長く座ると足が痛くなるとかだと、
遠方に行くこと自体が難しい。

神様は、誰にでも、やはり重荷を背負わせておられるのだと妙な感心をしてしまった。

この友人が来た日は、友人の来る直前に、
偶然、筋ジストロフィーで寝たきりの歌人、冬道麻子さんからメールが入って、

写真を6枚ほど焼いてほしいと頼まれた。

私は、
「スマホは手にいれたばかりなので、できるかどうかわかりませんが、送ってみてください」
と返信した。

写真屋さんに頼まないといけないとは思わなかったので、
自宅のプリンターで悪戦苦闘したが、
最終的には、写真屋さんでプリントしてもらうことができた。

難聴の私でも、こんなことなら人のためにしてあげられると嬉しかった。

写真屋さんにもっていかないといけないことは、ちょうど来合せていた友人に
教えてもらうことができたのであった。

人は皆なんらかの弱点を持って生きているが、しかし、弱点があっても、

それぞれ、何か人のためにすることはできるということも学んだ一日であった。

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6 コメント

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「一流」と言う言葉 (アサリ)
2018-05-25 19:19:34
bikoさんにとって、大学・会社等のどの辺迄を「一流」と思ってはるのですか?
時々、「一流」が、出てきますので‥1度、聞いとこうと思いまして(笑)。

bikoさんは、正直な方の様ですが、昔と違い、現代人は、あんまり簡単に「一流」とかを言わないと思っていますもんで。(これって、ひがんでいませんからね。誤解しないで下さい。)
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アサリさんへ (びこ)
2018-05-25 19:56:29
そうですね。あまりこういうことは書かないほうがよかったかもですね。

まあ、われわれの世界でそう思っていることを正直に書いたのですが、人によっては鼻に着くかもですね。いえ、アサリさんがひがんでいるとか関係なく。

この記事、誤解を招くかもしれないから、取り下げましょうかね。

私も、変な世間体に捉われている面があるかもです。

まあ、育ってきた環境の産物でもあったかもしれませんが。
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一流処 使います。 (やっほ)
2018-05-26 11:17:39
一流はよく使います。
一流のものは必ず存在するからです。

多様化している社会です。 時代によって評判によって変わります。
それでもその分野で変わらぬ実力を有している処が ”一流処” として残っているのです。

何処までが一流かの定義付けはされているものではありません。
その人の感覚で捉えればそれでよいのではと思います。
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コメントよりも草取りが向いてますね (アサリ)
2018-05-26 12:18:39
文章表現は難しいもんです。

あさりとアサリは双子座です。
生きてるだけの 70点+主婦業 9点=79点
言葉・文章表現の20点は夢の夢です。
(79+20=99点)
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やっほさんへ (びこ)
2018-05-26 12:31:41
>何処までが一流かの定義付けはされているものではありません。
その人の感覚で捉えればそれでよいのではと思います。

やっほさん、いつも的確なアドバイスをありがとうございます。

そうですね。

つい、人に言われたことで右往左往してしまう私って?(汗)
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アサリさんへ (びこ)
2018-05-26 12:33:48
>生きてるだけの 70点+主婦業 9点=79点
言葉・文章表現の20点は夢の夢です。
(79+20=99点)

生きているだけで100点のびこです。(^^)

こうしてブログを書いて、読んでもらえるのは、おまけです。

いつもコメントありがとうございます。
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