かみなり

心臓に人工弁を、耳に補聴器をしている昭和23年生まれの団塊世代です。趣味は短歌です。日々のよしなしごとを綴っていきます。

親の最大の弱みは子が可愛くてたまらないということ

2018-12-07 09:28:54 | ブログ記事
どんな人でも自分の分身である子供がかわいくないはずはない。

子供は自分自身なのだから。

だから、わが子を虐待をする人は自分を虐待していることになる。

虐待しながら自分を苦しめているのである。

自分が苦しいから自分自身であるわが子を虐待するのである。

それは世代間で連鎖する。

が、

ふつうの親は自分を愛おしむ以上にわが子を愛おしむ。

これは人間でなくて、他の動物でも同様である。

が、他の動物は、子がある程度成長したら、放り出す。

そうしないと自分が生きていけないし、子供も生きる力を養うことができないから。

が、人間だけは違う。

子が成人しても、孫ができても、子の心配をする。

これは、ある意味、麗しいことでもあるのだが、しばしばここで間違いも起こる。

いくら人間の成人するのに時間を要すると言っても、

基本的には、子の義務教育を終えさせたら、あとは親は子離れをすべきであろう。

その代わり、そこまでに成長するまでには、たっぷり愛情を注ぐ必要がある。

義務教育を終える年齢と言ったら15歳である。

この年齢になれば、最悪、親が死んでいなくなっていても、
なんらかの手段で働いて生きていける。

普通は、この後も高校とか大学とかにいかせるが、
基本的な考え方としては、15歳で子育ては終わったと考えるのが、妥当かもしれない。

が、これができないのが親の弱みである。

子がかわいいからの弱みである。

よく「親の心、子は知らず」と言われるが、これはそういうことも含めて言っているのだ。

親は子のことを思って、その後もいろいろ子に干渉する。

ここらあたりから、親と子の関係に問題が生じるようになる。

15歳前後の反抗期というのは、子の親離れの時期なのであるが、
親はこれを抑え込もうとする。

すると、正常な子はより親に反発する。

逆にいえば、反発するのが正常な証拠なのである。

「親の心、子は知らず」は、人間の場合、その後も続く。

だいたい、男の子は父親を乗り越えようとするから、父親に反発心を持つ。

女の子は同性の母親を批判する。同性だから欠点も見えてしまうのである。

親というのは損な生き物で、自分の身を賭して育てても、批判され、反発され、
あるときは、子供らに赤の他人よりも冷たくあしらわれる。

が、親はそれを甘んじるしかない。

なぜなら子が可愛いからである。

ということで、親の最大の弱みは子が可愛くてたまらないということから発生する。。

これは、自分の場合もそうだし、他の親子を見ていても思うことである。


*

★子が親に感謝をするのは親の死後これは古今東西いづこも同じ

★生きてゐるときはわが子に批判され死にて初めて親は惜しまる

★わたくしもさうだつたからよくわかる親が死ぬとは思はずにゐて

★大事にもされず年取り年寄りと子に言はれるまで長生きをする

★何歳になりても親であることは免れざれば子の心配す

★子は親に育てられたと思はずに自分で大きくなつたと思ふ

★小姑も親に反発してゐしが親なくなれば親を惜しみて

★親惜しむこころが兄と兄嫁に矛先変へて攻めてきたれり

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2 コメント

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びこさんへ (峰子)
2018-12-08 00:25:11
本当に 「親の心 子知らず」とはよく言ったものですね。
そして 親の有り難みや感謝も 親を亡くして しみじみ思うものですね。
びこさんのブログで今夜は母を懐かしみました。。。
最後まで一人になってしまう私を心配し
最後の言葉は自分の弟たちに「峰子を頼むな。。。」でした。

週末から冬本番 風邪ひかれませんように。。。
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峰子さんへ (びこ)
2018-12-08 03:46:58
親が生きている間はその心遣いがうるさく感じるくらいですが、しかし、亡くなられると、どっとその有難みが押し寄せてきます。親ほど自分を思ってくれる存在はなかったとわかります。わかっても、もう遅いのですが・・・。

現在、私は夫に家を出ていかれ、子供たちも私のところに来なくなってきたから、余計、母のことが思われます。でも、こうやって思い出すことが母への供養になっているのかもしれません。

峰子さんも、お風邪を召されませんように・・・。
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