世間ではそう思われているようである。
難聴者は安く見られるのが常ではあるが、
私は自分に価値がないとは思っていない。
が、義妹に
「あんたみたいに耳の聞こえない人間に仕事なんかあるかいな」
と言われた言葉は時々わたしの脳裏によみがえる。
私がパートの仕事を探していたときに
パートの仕事が見つからなかったことを言っているのだと思うが、
しかし、
過去、障碍者枠で試験を受けて大企業に正式採用していただいたことがある。
結婚前も、そのころは軽い難聴ではあったが、銀行に採用されて働いていた。
が、義妹は難聴の私のことをわざわざそう思いなして見下げたがるのである。
義母は、義弟の奥さんには言わないようなことを私には平気で言った。
それは、難聴である私をバカにしていたからである。
難聴であると、思いたくないけれども、しばしば間抜けに見える、と思う。
だから、バカにしてもかまわないと義母は思っていたのだろう。
もともと私に難聴があるという理由で、
私と夫との結婚に反対した義母であったから、私がお嫁にきて面白くなかったのだろう。
私たちの世代はベビーブーマーで、適齢期の女性に対して適齢期の男性は半数しかいなくて
完全に買い手市場であったこともあって。。。
実際、同じベビーブーマーだった義妹はなかなかお嫁にいけなかった。
その悔しさが義母、義妹の二人の言葉の端々に出た。
いま思い出しても涙がこぼれる。
しかし、自分が難聴であるから言うのではないが、
難聴だからと言って、なんら人間的に価値が劣るとは思わない。
たまたま難聴に生まれた、あるいは難聴になったというだけのことである。
現在、正常に聞こえる人も、どんな事情で難聴になるかわからない。
そうなってみないと、人はそのことに気づけないのだろうか。
義母は常に私に対して居丈高であったが、
自分が認知症になって初めて私に対する態度が変わった。
あれほどいじめていた私を頼って、私の姿が見えないと探し回った。
私は仕返しをすることもできたが、しなかった。
自分が弱みをもって生きる辛さを知っていたから、義母の認知症も辛いだろうと同情したからだ。
実際、辛いものであったと思う。
義母は美人で頭のいい人だったから怖いものなしであったが、さすがに認知症になってからは
態度が軟化した。
軟化せざるを得なかったのだ。
そういう意味では、弱点をもつことはよいことなのかもしれないとも思う。
実家の義姉も、老いさらばえた私の母に優しくできなかったのは、弱点のない人だからだ。
特別な美人とはいえなくても、健康で高学歴であるから、怖いもの知らずなのである。
だから障碍者の私のことを見下げている面もある。
が、これは仕方ないことかもしれない。
人は自分が弱くならないと弱い立場の人間に同情することは難しいから。
*
★弱みあることに負けねば弱みあることが強さに代わる日がくる
★悲しみをもたぬ人には悲しみがわからぬことを悲しみてゐる
★障碍をもてば二重に苦しめることあるそれは差別あるから
★障碍者だまつてをれといふ態度障碍のなき人に見受ける
★いぢめてもかまわぬ人と思はれていぢめらるるも多しわれらは
★人間の価値に変はりはなけれども障碍あれば安く見られて
★自らも価値なき者と思ひ勝ちそれが一番こまることなり
★障碍のある苦難にて磨かれてむしろ価値ある人になるべし
難聴者は安く見られるのが常ではあるが、
私は自分に価値がないとは思っていない。
が、義妹に
「あんたみたいに耳の聞こえない人間に仕事なんかあるかいな」
と言われた言葉は時々わたしの脳裏によみがえる。
私がパートの仕事を探していたときに
パートの仕事が見つからなかったことを言っているのだと思うが、
しかし、
過去、障碍者枠で試験を受けて大企業に正式採用していただいたことがある。
結婚前も、そのころは軽い難聴ではあったが、銀行に採用されて働いていた。
が、義妹は難聴の私のことをわざわざそう思いなして見下げたがるのである。
義母は、義弟の奥さんには言わないようなことを私には平気で言った。
それは、難聴である私をバカにしていたからである。
難聴であると、思いたくないけれども、しばしば間抜けに見える、と思う。
だから、バカにしてもかまわないと義母は思っていたのだろう。
もともと私に難聴があるという理由で、
私と夫との結婚に反対した義母であったから、私がお嫁にきて面白くなかったのだろう。
私たちの世代はベビーブーマーで、適齢期の女性に対して適齢期の男性は半数しかいなくて
完全に買い手市場であったこともあって。。。
実際、同じベビーブーマーだった義妹はなかなかお嫁にいけなかった。
その悔しさが義母、義妹の二人の言葉の端々に出た。
いま思い出しても涙がこぼれる。
しかし、自分が難聴であるから言うのではないが、
難聴だからと言って、なんら人間的に価値が劣るとは思わない。
たまたま難聴に生まれた、あるいは難聴になったというだけのことである。
現在、正常に聞こえる人も、どんな事情で難聴になるかわからない。
そうなってみないと、人はそのことに気づけないのだろうか。
義母は常に私に対して居丈高であったが、
自分が認知症になって初めて私に対する態度が変わった。
あれほどいじめていた私を頼って、私の姿が見えないと探し回った。
私は仕返しをすることもできたが、しなかった。
自分が弱みをもって生きる辛さを知っていたから、義母の認知症も辛いだろうと同情したからだ。
実際、辛いものであったと思う。
義母は美人で頭のいい人だったから怖いものなしであったが、さすがに認知症になってからは
態度が軟化した。
軟化せざるを得なかったのだ。
そういう意味では、弱点をもつことはよいことなのかもしれないとも思う。
実家の義姉も、老いさらばえた私の母に優しくできなかったのは、弱点のない人だからだ。
特別な美人とはいえなくても、健康で高学歴であるから、怖いもの知らずなのである。
だから障碍者の私のことを見下げている面もある。
が、これは仕方ないことかもしれない。
人は自分が弱くならないと弱い立場の人間に同情することは難しいから。
*
★弱みあることに負けねば弱みあることが強さに代わる日がくる
★悲しみをもたぬ人には悲しみがわからぬことを悲しみてゐる
★障碍をもてば二重に苦しめることあるそれは差別あるから
★障碍者だまつてをれといふ態度障碍のなき人に見受ける
★いぢめてもかまわぬ人と思はれていぢめらるるも多しわれらは
★人間の価値に変はりはなけれども障碍あれば安く見られて
★自らも価値なき者と思ひ勝ちそれが一番こまることなり
★障碍のある苦難にて磨かれてむしろ価値ある人になるべし
まだお若いですが
キット幼い頃からではないかと想像します
素晴らしい先生です
ベートーベンもそうでしたし、ピアニストのフジコヘミングとか。
私にはベートーベンの苦悩は時代を超えて自分のことのように感じられます。
お孫さんのピアノの先生は人間的にすばらしくて、難聴とか関係なく生きていられるのかもしれませんね。
それはサラリーマン社会でも全くその通りです。
役職が自分の実力だと勘違いしている人が殆んどなんですね。
実は人は役職に群がるのであって人に群がるのでは無いことに気付かない。
うがって胡坐を掻いていると、突然役職を追われてしまう。
すると群がった人達は一気に手の平返しで態度が変わる。
その時はじめて寂しさ人の無情を感じるもの。
それを経験することもその後の人格形成には大いに有意義なことなのである。
謙虚に生きていらっしゃるびこさんは自信をもって、胸を張って生きてくださいね(^^♪
そうですね。サラリーマンでも同じですね。
でも、自分に力がなくなったら、そのな人に限って余計に凋落が激しいですね。
それから言えば、最初から弱者であるものは凋落することはない分、幸せかもしれませんね。
やっほさんは悟りを開いていらっしゃる!^^
多分、ビコさんの家系が、高学歴揃いの由緒ある崇高な家系だから、それに見合う優れた家系の人と結婚し、様々な問題が起こるんですかね。
私から見れば、逆に羨ましい(笑)。
血が濃くなるが故に、性格的に異常なまでに歪な化け物が生まれてくる。
そうなると、怖いのが突然変異。特に性格や人格の突然変異。外見は全く健全なのに性格がね。遺伝子翻訳の誤作動によって起きるらしいです。
身体上の異変よりも、性格変異の方がずっと恐ろしい。それは直接、犯罪や腐敗に結び付く訳で、中世の貴族なんかその典型ですね。血が濃くなり過ぎて、直に崩壊した。
特に性格や人格の腐敗は、目に見えないから勢いよく腐っていく。本人が意識する以上に。
外観上の不自由なら自覚があるから、幾らでも挽回できるし、それを利点として活かせる。大企業のトップや知の巨人と言われる人には、むしろそういう人が多いのでは。
性格はもろに顔に出るし、どんな美人でも腐った様な顔になる。そんな女は腐るほどいるし、例外が殆ど見当たらない程です。
これからは、見た目や学歴や履歴ではなく、純粋な能力や人格で人を判断する時代が来ると思う。心の痛みを理解出来る人が出世する時代が、そこまで来てると思う。
しかし、悲しいかな日本という農耕族は、たった1つの物差しか持たない。田を耕すに、多くの尺度は必要ない。身体が五体満足であればそれだけでお釣りが来る。
しかし、その日本も今や世界中から舐められっ放し。特にロシアや中国は、日本を属国だと舐めきってる。
ホントに能力がある奴が上に立たないと、国内で弱い者イジメをしてる間に、日本が世界のイジメに遭う。
でも、ビコさんの凄い所は、自分に不利なナーバスな話題を、デンと胸を張って言える所にある。これが日本人には、出来そうで出来ないんだな。
だから、お嫁に来たのに、ぜんぜんお嫁さんらしくなく、姑であった母や、小姑の私のほうが気を使ってきました。
が、学歴のよかった三姉妹は、現在、それほど幸せでありません。
義姉のお姉さんはその夫を早く亡くしましたし、義姉も、どちらかといえば、そうです。
しかし、能力のある人には、これから頑張ってもらわないといけませんね。
少なくとも、周辺の国々に舐められない程度には。
そういう子供を育てないといけないと思います。