あしぎんマロニエ県庁コンサートが皆様のご協力のもと、9月2日(水) 無事に終演いたしました。
ソーシャルディスタンスを保つため、会場は椅子席50席限定の用意でしたが、立ち見のお客さまも多くご来場くださいました。
今回はヴェルデ会からソプラノ2人、ピアニスト1人の3人による演奏でした。同じソプラノでもまったく異なるレパートリーの2人。
オペラ「ロメオとジュリエット」のアリア“私は夢に生きたい”から華やかにスタートし、叙情的なルサルカのアリア“月に寄せる歌”、有名な「蝶々夫人」から“ある晴れた日に”、耳馴染みのある日本の歌 “もみじ” や “赤とんぼ” などをお届けいたしました。
プログラム最後は県民の歌。
いつもでしたら、会場のみなさんとご一緒に演奏できるのですが、コロナ禍ですので今回は出演者のみの演奏、お客さまには心のなかで歌っていただきました。コロナが終息した先、またお客さまと一緒に歌える日が来ることを切に願っております。
あっという間の40分。お客さまの前で歌える事のありがたさを改めて感じると共に、聴いてくださる、音楽を欲してくださっている方々がこんなにいるのだと確信でき、勇気と大きな感動をいただいた時間でもありました。
今はまだ人前で演奏することに不安を抱いたり、コンサートそのものの開催が難しい状況です。物理的には人との距離を保たなければなりません。しかし、心の距離まで離れてしまわないように、近くにありたいと思っています。
普通の生活も「新しい生活様式」といわれるように、音楽の世界も新しい演奏形態、様式を探っていかなければなりません。
ヴェルデ会は今日のコンサートを大きな1歩とし、歩みを止めずに更に進んで参ります。今後ともヴェルデ会を応援いただき、どうぞご期待ください。
私個人も、音楽の力、生の演奏の力を信じ真摯に音楽に向き合い精進して参ります。