昨年度から、参加させて頂いている足利市の「出前コンサート」

「出前コンサート」とは、足利市の教育委員会や足利市の文化・スポーツ財団などが主催している文化事業で
市内の全小学校が対象です

ピアノや歌、フルートなどの色々な組み合わせで各学校に
「足利楽友協会」のメンバーが、コンサートを「出前」します。
『全小学校が対象』と言うところが、本当に素晴らしい

コンサートは、45分の授業1コマを目一杯使って、ソロやアンサンブルの演奏のほかに、
子供たちからの質問コーナーもあり、意外にスルドい質問に毎回ドキドキします

先日、ある小学校にピアノとテノールの方、私の3人で伺ってきました

カンツォーネに始まり、日本歌曲やオペラアリア、オペレッタのデュエット等々、盛り沢山の45分。
お客さんは小4の生徒たち。
「出前コンサート」の会場は音楽室です。
最初は、近くで聴くテノールの輝かしい声に、どよめき、目をまん丸にしてました

そりゃそーです

ビックリして当然です。
最初はザワついたり、コソコソ話している子もいましたが
色々な話を入れながら進めていくうちに、知っている歌には一緒に口を動かしている子もいたり。
一生懸命、楽しそうに聞いてくれました。
プログラム最後は、オペレッタ「メリー・ウィドウ」のテノールとソプラノの有名なデュエット

間奏ではテノールの方と私が手を取って、ワルツを踊るような事もしてみましたが…
静かに聞いていた子どもたちが
一気に ソワソワ




予想できた反応だけに、私たちもフフフ

「男の人と女の人が、ぴったりくっついて、手を握って踊ってるよー

なんなんだー うわぁーーーーー

きっと、こんな事を思ったに違いありません。
恥ずかしくて見ていられない~と、下を向いたり
顔を隠しちゃう子も居たようです。
可愛い

通常の、ホールのようなところでお客さんが静かに聴いてくださるコンサートも、私たち演奏者にとっては、もちろん重要ですが
今日のようなまっさらな状態の子どもたち対象の、リアルな反応がすぐわかるような演奏会も
大切に続けていきたいと改めて思いました

もしかしたら、この1回のコンサートをきっかけに、将来音楽を志す子が出るかもしれません。
そうなったら、本当に嬉しいですね
