Green;私の心の語らい

日々学んだこと、感動したことなどを、絵、文章、写真で紹介していきます。

良寛の呼ぶ聲 中野孝次著

2013年08月25日 | 読書
中野孝次…私が最も敬愛する作家。
出来たら彼の著作本は全て読みたいと思っている。
「良寛の呼ぶ聲」は何年か前にも図書館で借りたことがある。
そのころ腹黒かった私には、この本を読むことは出来なかった。
もう一度、図書館で借りてきた。
今回の私には「タチテテー」と助けを求める心があった…今までの生き方の反省もしていた。
「読めた!」
本の中身は、大半が良寛の漢詩そして和歌の紹介。
漢詩そして和歌の細かな解説はない。
良寛の生き方を解説している。

良寛の漢詩は自然を愛でるだけではない。
自然を目で見て、心で感じている…深く深くとても深く。
自然に向き合って、同時に己の心の中も見ている。
そしていかに生きるべきか、深く深く尋問している。
欲がある限り、良い生き方はできない。
道理で欲の塊の私は、良い生き方が出来なかった訳だ。
自然との接し方に関して、何も知らずに山なんぞ歩いていた。
あーそんな自分が恥ずかしい。

長年会社勤めをして、悪いこと一杯やって、しかも反省の心が出てきた方はこの本を読むと良い。
「反省の心無い方?」反省するまで少し待ちなさい。

良寛のような高尚な生き方があった。
私は改めて驚いた。
これからどう生きるかを考えた…多分あまり変わらないかも知れないが。
時代が違うので今は人は、良寛の真似はできようもない。
でも良寛の心を少しでも理解すると、私のそして貴方の生き方は変わるはず。
腹黒い私なんかは、参考になることがたくさんあった。
良寛を参考にして、これからの生き方をもう一度見直そう。
今年読んだ中では一番良い本であった。

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