別府沼公園の秋萩散歩

晩年の良寛は貞心尼と交流する。
この辺りは良寛の人間らしさがにじみ出てくる。
この貞心尼が、とてつもない文人。
二人の交流は和歌のやりとり。
その和歌がスバラシイの何のって…。
その和歌の一文に「秋萩の花さくころに来て見ませ」というのがある。
萩は秋に咲くので、この秋は枕詞となる…古語辞典より。
この時既に、良寛は胃を患っていた。
もし、私が萩の咲くころまで生きていられたら、一緒に萩を愛でましょう。
この花見は実現しなかった。

うーん…私も萩を見たくなって、別府沼公園へ行ってきた。
但し、私は胃を患っていない。
最近はぐんぐん快調に近づいている。
毎晩のようにビールを飲んで…良寛とは掛け離れた自堕落な生き方をしている。
そんでも、こんな写真を撮って「秋萩散歩」を楽しんできた。
「蝉しぐれ」は終わりかけていた。

「萩の花を見に行くか？」
「何でもいいから散歩に行きた～い」

「萩の花はどうだ？」

「ヘッホ…ヒッホ…トットットッ…と」
「無粋な奴だ」