Green;私の心の語らい

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「インド式教育は日本人には無理?」を読んで

2012年12月03日 | つれずれに思うこと
インターネットに出ていた
インド式教育は日本人には無理?を読んだ。
先ず思い出すのが、15年位前に行ったバンガロールでの技術者採用面接の出張。
採用は約20人。
応募して来たインド人が2000人。
履歴書を見切れないので、現地の駐在者が
1)先ず大学で絞って(インド社員にやってもらった)。
2)現地日本人社員が1次面接で50人に絞っておいてくれた。
3)私達は、その中から20人を採用した。
つまり競争率が、100倍。
こういうインド人が日本へ来る。
インドの頂点の人達が日本へ来た。
給料はインド国内の会社の約5倍~7倍。
誰もが外資系(日本も外資系)会社を狙う。
このような選抜で20人を採用したが、全く使い物にならないインド人も混ざってしまった。
採用は難しい・・・十分に注意を。


つまり、インド人は皆優秀という訳ではない。
飛び切り優秀なインド人が日本に来ているということ。
彼らと貴方の子供達を単純に比較してもダメなの。
親も飛び切り優秀で、その遺伝子をもらい、死ぬほどの勉強をしてきている。

あるインド人の友人に聞いた。
「君の趣味は何だ」
「私達は必死で勉強だけしてここまで来た。
クラブ活動や趣味などというものは知らない」
「何故インド人の中には金かね・・・と言う者がいるんだ」
彼らの後ろには親戚一同が口を開けて送金を待っているんだ。
彼の収入で親戚が生活しているんだよ」
今のインドでは、優秀であれば貧しくても、カーストが低くても最高学府へ行ける。
彼らが裕福になる道は1つ。
生きる迫力が日本人とは違う。
貧しさから上がろうとしている人は悲壮感もある。
才媛の誉れが高かったbarattiさんに聞いたことがある。
女性で大学院卒はインドでは稀有だと思う。
「大学院の倍率は?」
「2000倍でした」
これは良い大学の大学院・・・当然お金があれは行ける大学、大学院もあるはず。
しかし当時はインドの大学、ましてや大学院は不足であった。
近年は竹の子大学が出来て、学生の質が下がっていると聞いている。
インド人を数多く、日本に呼べば良いというものではない。
優秀な人材には限りがある。

当然だが大学、大学院を出ている者が全て優秀ではない。
優秀な者だけが日本で働ける。
彼らを見て「インド人は全て優秀」とみなしてはいけない。
彼らは、1/1000~1/2000 で選抜された人材なのだから。
日本でも、1/1000~1/2000 で選抜された人材は優秀なはず。

貴方が出た大学は?
あなたの子弟が行った大学院の倍率は?
日本の大学院の倍率は?
インドの学校へ行けば、賢くなる・・・ということではない。
どこどこへ行けば優秀になる・・・なんて考えている親。
そんな風に育てられた子は「腑抜け」にならんか?
その心配をした方が良い。
「腑抜け」になる危険性大だと私は思う。
知識だけでは人生を生き抜けないと知るべし・・・親御さんたち。
インドも豊かになり、そろそろインド人も「腑抜け」になる頃だ。
インド人と一緒に学んでもダメじゃないの?


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