柿に囲まれて

包みの中にはメモがあり「今年は柿の実るのが2週間ほど遅れました…どうぞ召し上がってください」とあった。

有難いこと。
前に柿をくれたのは高校同級生、今回は高校の後輩。
どちらもずっと交流が続いている。
柿が大好きな私は、柿の木が何本もある友は大事にしている。
つーか、最近は「柿の交流」になりつつある。
これは、11月一杯では食べきれない。
未だ、冷蔵庫にはたくさんの柿があるのだ。
でも、このくらいの柿は全部食べてしまう…私は柿好き。

妻の実家にも4本の柿の木がある。
両親が健在の頃は、バケツ一杯の柿をもらってきた。
それに栗も。
今は義兄夫婦の世代になったので、あまり実家へ行くことはない。

困ったことが1つある。
マロを調節池に連れていくと、一周しなくなった。
真っ直ぐに南へ向かって歩く。
「そっちは違う！」
「 ボクはコスモスが見たいんだ！」
「ほんとか？」
コスモス畑に行くには、柿の木の下を通ることになる。
そして柿木の下でマロが頑として動かない。
「しょうがないね…少しだよ」

１つ柿をいただいて、私が口でかじってマロに食べさせる。
「 ウミャー」

「それをやれば、いいってもんじゃない」
柿の残りは車のトランクに入れておく。
こんな風に…貯まって行く。

本人（本犬）は、たいそう喜んでいる。
一応、コスモスを眺めて帰って来た。