<まえがき>
前作「天空の戦い」の続編です。
※2007年9月2日公開稿を書き直したものです。
前作「天空の戦い」は金沢界隈のホームページに移しました。
編集後記の小説部屋にあります。
<本編開始>
宇宙誕生からしばらく時を経た頃、宇宙全体を司る大宇宙神は
宇宙の基本的なかたちを形成する仕事に日々奔走していた。
その頃の星々の気候は、今の地球とは比べ物にならないほど厳しく
哺乳類が生活するのは到底困難であった。
厳しい条件下で生活できるよう適応した小生物がまず繁栄した。
大宇宙神は星の世話を行わせるためにそのひとつひとつに
管理者を置いた。
そしてひとつの惑星系の管理統率者をアマテラスと呼んだ。
ある日、大宇宙神が忙しく移動しているとき
自分を呼び止める存在に気がついた。
その声の方向にある惑星表面を探し、声の主を見て驚いた。
それは木にぶら下がった虫のさなぎだった。
「この小さな存在が私を呼び止めるとは誰が想像できただろう。
この者の備える知恵はとても高い。
私の手助けができるほどの高みまで達するのも
そう遠くはないだろう。
アマテラス、お前にこの者の世話ができるか。」
アマテラスは、さなぎに近づこうとしたが
おもちゃのようにあしらわれ、触ることもできなかった。
「アマテラスでは困難か。
この者にはそれなりの能力をもつ教育者を与える
必要があるようだ。
教育者は"カノン"と名づけよう。」
大宇宙神は教育者を創造した。
カノンはさっそくさなぎに働きかけはじめ、
しばらくすると虫はすやすやと眠り始めた。
これが、地球の平和を脅かす外敵から地球を守る自然霊の長
「地球王子」と大宇宙神との最初の出会いである。
その後、彼は大宇宙神を補佐し今の銀河を作る仕事を成し遂げた。
その彼が、なぜ数ある惑星のなかから地球を選び、
自らの記憶を消し、パワーに制限をかけててでも
「地球王子」となることを選んだのかは、後の機会にでも語るとしよう。
前作「天空の戦い」の続編です。
※2007年9月2日公開稿を書き直したものです。
前作「天空の戦い」は金沢界隈のホームページに移しました。
編集後記の小説部屋にあります。
<本編開始>
宇宙誕生からしばらく時を経た頃、宇宙全体を司る大宇宙神は
宇宙の基本的なかたちを形成する仕事に日々奔走していた。
その頃の星々の気候は、今の地球とは比べ物にならないほど厳しく
哺乳類が生活するのは到底困難であった。
厳しい条件下で生活できるよう適応した小生物がまず繁栄した。
大宇宙神は星の世話を行わせるためにそのひとつひとつに
管理者を置いた。
そしてひとつの惑星系の管理統率者をアマテラスと呼んだ。
ある日、大宇宙神が忙しく移動しているとき
自分を呼び止める存在に気がついた。
その声の方向にある惑星表面を探し、声の主を見て驚いた。
それは木にぶら下がった虫のさなぎだった。
「この小さな存在が私を呼び止めるとは誰が想像できただろう。
この者の備える知恵はとても高い。
私の手助けができるほどの高みまで達するのも
そう遠くはないだろう。
アマテラス、お前にこの者の世話ができるか。」
アマテラスは、さなぎに近づこうとしたが
おもちゃのようにあしらわれ、触ることもできなかった。
「アマテラスでは困難か。
この者にはそれなりの能力をもつ教育者を与える
必要があるようだ。
教育者は"カノン"と名づけよう。」
大宇宙神は教育者を創造した。
カノンはさっそくさなぎに働きかけはじめ、
しばらくすると虫はすやすやと眠り始めた。
これが、地球の平和を脅かす外敵から地球を守る自然霊の長
「地球王子」と大宇宙神との最初の出会いである。
その後、彼は大宇宙神を補佐し今の銀河を作る仕事を成し遂げた。
その彼が、なぜ数ある惑星のなかから地球を選び、
自らの記憶を消し、パワーに制限をかけててでも
「地球王子」となることを選んだのかは、後の機会にでも語るとしよう。