<用語とその定義に見る構想の差>
規定・ガイドラインに登場する用語から、構想のの違いを検証
してみましょう。
世の企業のグリーン調達基準/ガイドラインはおしなべて次の
ような書き方がされています。
・主材料--直接製品を構成する材料。原材料、部品とも呼
ばれる。構成材料/電池部品/電源装置部品/
照明部品/プリント配線部品/外装部品/梱包
・包装部品など
・副材料--主要構成材料ではないが、完成時に残存が予想さ
れる材料。はんだ/接着剤/樹脂/ラベル等
用語はグリーン調達が登場する以前の調達部門の部資材区分け
からきたものと思われます。従って副材料は完成品に残存して
もしてなくても現場では副材料と呼ばれてるはずです。
これに対し、製品含有化学物質管理ガイドラインはベースその
ものが違います。製品から順に遡ると
製 品(Product)
--パーツを組み立てて製造される
パーツ(Part)
--原部品の組み合わせ、または加工する ことで製造
される
原部品(Original part)
--サブスタンス/プレパレーションから 成形/乾燥
/加熱/塗布などの製造工程を経て製造された最初
のアーティクル
サブスタンス--化学物質
プレパレーション--調剤。2種以上の(化学物質の)混合。
例.塗料、インク、はんだ、接着剤、合金
わかりにくいのはここからで、原材料という用語が登場してき
ます。その定義は
原材料(Raw Material)
--塗料等の液状の化学製品や、ポリマーペレットや
マスターバッチ等の粒子状のものや粉体、はんだ
等の溶融して使用することで他の化学製品(サブ
スタンス/プレパレーション)やアーティクルに
変換されるもの
こう書かれると、原材料がサブスタンスやプレパレーションの
加工上一段階前のものということになりますが、すべて通して
読んでもどんなものを指すのかどうもはっきりしない。
上述のとおり、元々、原材料とは直接製品を構成する材料を意
味しており、調達経験者ほどとっつきにくいと思われます。
わかり難い例をもうひとつ、JGPSSIと関連深いJAMP
のAISのFAQ中に、こんな質問がでてきます。
Q31 成型する上で使用する副資材(はんだ、フラックス
、溶剤)添加剤等は全て記載するのでしょうか。
答え アーティクルに変換されて、材質や含有物質として
追加されるものは変換内容に応じて記載をお願いし
ます。
質問に登場する資材はガイドラインでプレパレーションとして
定義されており、名称を副資材と変えて登場すると名称とその
定義が場面場面でころころ豹変してるようでまじめに読んで理
屈で理解しようとすると相当苦労する。恐らくこれは不適切表
現でしょう。(JGPSSIにしろJAMPにしろ学生アル
バイトにでも訳させたような文章がちらほらあり途中で頭をひ
ねる事が少なくない。たとえ低価格で翻訳させても編集者がフ
ォローして読みやすくしてほしい。編集者自身があまりよくわ
かってないのではと思わせては利用者は増えていかない)
製品含有化学物質ガイドラインの構想の異質なところは、原部
品からパーツをへて製品になる途中 加工 もあるとは書いて
あるが、その加工は、互いのパーツが全体的部分的に成分に影
響を受けるほどの変化を起こすものでは無いとしているところ
です。マニュアル説明図にもパーツ中の含有量は変化しないと
明記されてます。
実際パーツから製品製造するときにはんだづけや接着等諸々の
加工があるので影響は存在しますし、完成直後から隣接した部
位同士で化学反応が進み含有成分の変化も始まります。簡略化
するためにわざと無視したという推察する人もいるかもしれま
せん。完成品を分析して検証するのが含有調査の基本ですから
、この点は重要です。
含有成分に及ぼす変化は原部品製造完了までで収束し、あとの
フローはそれらをレゴブロックのようにの組み合わたに過ぎな
いという考えは、かなり割り切った思想で、これをベースに設
計されたJAMPのAISの川上企業からの情報伝達のしくみ
にも影響しています。
基本要素を押さえたので次からようやく成分表や最近の含有調
査ツールの検証にはいります。
規定・ガイドラインに登場する用語から、構想のの違いを検証
してみましょう。
世の企業のグリーン調達基準/ガイドラインはおしなべて次の
ような書き方がされています。
・主材料--直接製品を構成する材料。原材料、部品とも呼
ばれる。構成材料/電池部品/電源装置部品/
照明部品/プリント配線部品/外装部品/梱包
・包装部品など
・副材料--主要構成材料ではないが、完成時に残存が予想さ
れる材料。はんだ/接着剤/樹脂/ラベル等
用語はグリーン調達が登場する以前の調達部門の部資材区分け
からきたものと思われます。従って副材料は完成品に残存して
もしてなくても現場では副材料と呼ばれてるはずです。
これに対し、製品含有化学物質管理ガイドラインはベースその
ものが違います。製品から順に遡ると
製 品(Product)
--パーツを組み立てて製造される
パーツ(Part)
--原部品の組み合わせ、または加工する ことで製造
される
原部品(Original part)
--サブスタンス/プレパレーションから 成形/乾燥
/加熱/塗布などの製造工程を経て製造された最初
のアーティクル
サブスタンス--化学物質
プレパレーション--調剤。2種以上の(化学物質の)混合。
例.塗料、インク、はんだ、接着剤、合金
わかりにくいのはここからで、原材料という用語が登場してき
ます。その定義は
原材料(Raw Material)
--塗料等の液状の化学製品や、ポリマーペレットや
マスターバッチ等の粒子状のものや粉体、はんだ
等の溶融して使用することで他の化学製品(サブ
スタンス/プレパレーション)やアーティクルに
変換されるもの
こう書かれると、原材料がサブスタンスやプレパレーションの
加工上一段階前のものということになりますが、すべて通して
読んでもどんなものを指すのかどうもはっきりしない。
上述のとおり、元々、原材料とは直接製品を構成する材料を意
味しており、調達経験者ほどとっつきにくいと思われます。
わかり難い例をもうひとつ、JGPSSIと関連深いJAMP
のAISのFAQ中に、こんな質問がでてきます。
Q31 成型する上で使用する副資材(はんだ、フラックス
、溶剤)添加剤等は全て記載するのでしょうか。
答え アーティクルに変換されて、材質や含有物質として
追加されるものは変換内容に応じて記載をお願いし
ます。
質問に登場する資材はガイドラインでプレパレーションとして
定義されており、名称を副資材と変えて登場すると名称とその
定義が場面場面でころころ豹変してるようでまじめに読んで理
屈で理解しようとすると相当苦労する。恐らくこれは不適切表
現でしょう。(JGPSSIにしろJAMPにしろ学生アル
バイトにでも訳させたような文章がちらほらあり途中で頭をひ
ねる事が少なくない。たとえ低価格で翻訳させても編集者がフ
ォローして読みやすくしてほしい。編集者自身があまりよくわ
かってないのではと思わせては利用者は増えていかない)
製品含有化学物質ガイドラインの構想の異質なところは、原部
品からパーツをへて製品になる途中 加工 もあるとは書いて
あるが、その加工は、互いのパーツが全体的部分的に成分に影
響を受けるほどの変化を起こすものでは無いとしているところ
です。マニュアル説明図にもパーツ中の含有量は変化しないと
明記されてます。
実際パーツから製品製造するときにはんだづけや接着等諸々の
加工があるので影響は存在しますし、完成直後から隣接した部
位同士で化学反応が進み含有成分の変化も始まります。簡略化
するためにわざと無視したという推察する人もいるかもしれま
せん。完成品を分析して検証するのが含有調査の基本ですから
、この点は重要です。
含有成分に及ぼす変化は原部品製造完了までで収束し、あとの
フローはそれらをレゴブロックのようにの組み合わたに過ぎな
いという考えは、かなり割り切った思想で、これをベースに設
計されたJAMPのAISの川上企業からの情報伝達のしくみ
にも影響しています。
基本要素を押さえたので次からようやく成分表や最近の含有調
査ツールの検証にはいります。