自分だけのドーナツ(=感動的な歓び)を見つけよう!
そしてここからが「第三幕」です。
「バブソン大学」院生時代、勉強ばかりしていて「つまらない人間(boring)」となっていた豊田青年が見出した〝歓び〟は、なんと「ドーナツ(donut)」でした。
「アメリカのドーナツが、こんなにも美味しく歓びになるなんて思いもしませんでした。」
「自分だけのドーナツを見つけてください。私(豊田章男)にとってドーナツより好きなものは車です。」
そして豊田社長は、後輩の「卒業生」に向かって①~⑫の言葉を紡ぎ出すのです。
①「前だけを見て、全てが上手くいくと考える。」
②「予想外の事があっても、恐れない。」
③「必要な時に劇的な変化を、起こすことができるか。」
④「変化から逃げるのではなく、変化を受け入れる。」
……これから「不透明な厳しい現実社会」へ出ようとしている卒業生にとっては、実に的確な励ましではないでしょうか。
そして、将来「成功した企業」のCEO(=chief executive officer 最高経営責任者)になっているであろう「後輩たち」に対して、同じCEOとして豊田章男先輩は語ります。
⑤「しくじらないでください。」
⑥「正しいことをやりましょう。そうすればお金はついて来ます。」
⑦「何歳になっても、常に新しいことを学びましょう。」
それに続けて、〝誰もが生徒になれる〟〝生徒というのは、いつだって最高の仕事〟であると。とても簡潔で納得できる表現ですね。
⑧「あなたに影響を与える人を見つけてください。彼らからエネルギーをもらいましょう。」
⑨「誰かに影響を与える人になってください。」 続けて、
⑩「立派なグローバル市民になってください。」
⑪「環境の事、地球の事、世界で何が起こっているのか、いつも気にかけてください。」 そして、
⑫「恰好をつけるのではなく、温かい人になってください。」
トヨタでは〝誠実さ、謙虚さ、尊敬〟といった価値観を「トヨタウエイ」として大切にしているとのこと。
いよいよ「終幕」です――。
「今日という(卒業式の)日は終わりであり、始まりです。(日本では、今年2019年の)5月1日から「新しい時代」に突入し、「令和(れいわ」(=美しき調和)という名前がつけられました。
あなたの時代が「美しき調和」に囲まれて成功にあふれ、多くのドーナツで満たされることを願っています。ありがとうございました。」(Speech 終了。次回、最終回)
The American Donuts, be forever!
アメリカン・ドーナツよ! 永遠なれ!
*Tea time*
まったくテレビを見ない筆者の〝お笑いタイム〟の源は、もっぱら「ネット動画」です。この「動画」も大好きな一つです。
◆動画 【爆笑】『バレエ公演』間違えてるよ!!(3分22秒)
【TOMOAKIのバレエブログ】さんから拝借 。ウィーン(オーストリア)の著名な少女バレエ団による〝コミカル・パフォーマンス〟です。
※次回が本シリーズの「結び」すなわち「最終回(後②)」であり、私見をまとめてみたいと思います。