その後は、1本の木からではなく、各部分を組み合わせて作られる様になり、木も各部分ごとに、例えば底板と側面は松、表面は白樺、というように種類の違うものが組み合わされる様にもなりました。弦も銅やスチール弦が使われる様になり、弦の数も5本からどんどん増えていきました。
そして1927年、36弦のメカニックカンテレと呼ばれる、レバー、ミュート機構の付いた画期的楽器が発明されました。このレバー発明により半音階が演奏できる様になり、民謡を演奏する楽器からコンサート会場で、古典音楽から現代音楽をも演奏出来る楽器へと一躍進歩してしまいました。現在では今から6年ほど前にエレクトリックカンテレが作られ、コンピュ-タと接続して色々な効果音やリズムを作り出し前衛的な音楽も演奏するようになりました。民族楽器としてはこの様に形や演奏スタイルを変えていくのは楽器としては非常に珍しいと思う。それ故に私にとって非常に魅力的で可能性を秘めた楽器だと確信しています。
この楽器の音色の特徴は何といっても清澄な響きにあると思います。そして何とも形容しがたい余韻が残り、聴く人の心を魅了する不思議な楽器です。まだお聴きになっていない方がいましたら是非一度コンサ-トにお出かけください。きっと虜になるはずです。
(写真左が伝統的なカンテレ、右が今年エヴァさんが演奏したエレクトリックカンテレ)
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