関東電友会 関東中支部ブログ

このブログでは関東電友会関東中支部の活動状況を載せています。

電気通信の源流 東北大学 2.勉強開始

2023-11-16 14:26:41 | 投稿
電気通信の源流 東北大学 2.勉強開始

 一週間ほどのち、昼食をとりながら二時間ほど吉村先生から話を伺った。すでに92歳というご高齢にもかかわらず、相変わらずの鋭い舌鋒に驚かされた。
 当日、先生から著書
「政策研究への地平へ GRIPSの挑戦」(平成20年12月発行)
「GRIPSへの歩み」(令和4年3月発行)
を頂いた。今日に至るまで大変な苦労があったことが記述されている。これを見て、東北大学が昭和の初期から松前重義など優秀な技術者を輩出した理由を考えたいという先生の心情が理解できたような気がした。
 日を置かずして、佐藤氏から松前氏自身の著書や同氏に関する書籍などをWEB検索し、また図書館で調べた結果をメールで教示して頂いた。筆者は、その中で、
 松尾博志書「電子立国日本を育てた男~八木秀次と独創者たち」
を一番に選んだ。書店にはすでに新書はなく、古書を購入するしかなかったが、調べたいとしていた課題に関し詳細に記述されており、たいへん参考になった。これから述べようとする拙文は、同書から得られた知識を引用し、それらについて名簿やWEBから補足したものであることを、ここにあらかじめお断りしたい。
 なお筆者は、早稲田大学の先輩である北原安定氏から「電気通信の研究は東北大学が早かった。次いで大阪大学が早い。私学では早稲田が早かった」と聞かされたことがある。 
 東北大学と併せて調べたところ、早稲田大学に「通信」を専門に学ぶ部門ができたのは百年近い前の大正末期に遡る。大正一四年、電気工学科に通信専攻部(第二分科)が設置され、その後、昭和17年に電気通信学科として独立した。電電公社の技術委員会理事や電気通信学会の会長を務めたりして、電電公社の技術系社員にはなじみ深い平山博教授は昭和19年、電気通信学科の第一回卒業生である。
 早大電気工学科を大正5年(1916年)に卒業した黒川兼三郎という教授が居られた。富士通研究所副社長をされた黒川兼行氏の父君で、電電公社技師長の現役で夭折された黒川廣二氏の叔父にあたる方である。
 黒川兼三郎氏は卒業後すぐに早大助教授に就任した。大正7年から米国に二年半留学、音響学について学んだ。早大大隈講堂は日本で初めて科学的な音響理論に基づき設計されたホールとして有名であるが、その設計者が黒川教授である。
 電気通信学科が電気学科から独立したとき、黒川教授はその教務主任を務めたが、通信専攻部の創設も同教授に負うところが多いかもしれない。昭和23年に亡くなられたので、筆者などはお顔を存じ上げず、過度現象論などの著書で名前を知るのみである

<1.序言
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電気通信の源流 東北大学 1.序言

2023-11-16 14:26:40 | 投稿
電気通信の源流 東北大学 1.序言

 令和4年4月早々、永年の畏友、佐藤征紀氏からメールが届いた。これを読むと、
「政策研究大学院大学(注1)の吉村先生から電話を頂きました。電話では、政策研究院創設(2013年)の十周年記念事業の一つとして以下のことをまとめたいと考えている。
 ・松前重義など当時の電気通信関係技術者(集団)は何故、あれだけの実績を残せたのか
 ・特に、東北大学は多くの優秀な技術者を輩出できたのか
 このようなことを実施する意義があるのか桑原氏の意見を聴きたい、
とのお言葉でした。BHN(注2)は本年10月から二名、政策研究大学院大学へ桑原基金奨学生を送ることになっており、ご挨拶を兼ね伺って、上記のご相談に応じていきたいと存じます」とあった。
 吉村先生にはかねてからNTTの国際支援のあり方についてご意見を頂いている。30年以上も前、筆者が技術局長、先生が埼玉大学で政策科学研究科科長をされていた頃にお目にかかり、NTTから国内留学として同科に社員を在学させたことがあった。
 佐藤氏はもっと古く未来工学研究所へ出向していた昭和47年、科学技術庁からの委託で米国の技術予測手法の調査に出張したときに、その方面に造詣の深い吉村先生に同行願い、ホテルの同室に宿泊したこともあった、という。まさに弟分のような存在である。
 ところで、吉村先生が研究をされたいとするテーマは、私にとっても関心のある問題である。「ご高説を拝聴するだけになるかもしれないが、訪問できるよう手配して欲しい」旨を佐藤氏に返信した。
(注1)政策研究大学院大学(英語名の略号はGRIPS)は政策の研究と教育に特化した国際的な大学院大学である。すでに世界の七十を超える国から行政官を中心に留学生を受け入れ、教育している。吉村先生は同大学の初代学長、現在は名誉学長である。
(注2)BHNは、電気通信を活用した国際協力を行うため1992年に設立された特定非営利活動法人である。人道支援、緊急時の災害救助支援、人材育成の分野で積極的に活動を続けている。筆者は平成25年まで、佐藤氏は令和3年まで同会の会長を務めた。

<目次
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関東電友会囲碁大会に参加して

2023-11-16 10:53:03 | 支部活動
関東電友会囲碁大会に参加して

 待望の本部計画「第26回関東電友会囲碁大会(令和5年11月9日)日本棋院)」に参加して
 参加者40名の個人戦で4名1グループのリーグ戦で日本棋院ルールによる1時間以内で勝敗決める10グループ10名の優勝者を決める大会に皆様の熱戦に大いに盛り上がりました。
 関東中支部から6名参加(島崎謙二四段、笠原正昭四段、風間太四段、本多慶成三段、中崎良平初段、中川富夫4級)昨年に続き本多慶成三段が見事優勝連覇の嬉しい結果を得ました。

 恒例の酒井猛九段の大盤解説で「芝野虎丸名人が井山裕太挑戦者とのタイトル防衛戦」先手とAI予想と石を崩しては並べ替え「次の一手や最善手」読み比べの解説に堪能しました。

 囲碁大会参加の皆様も毎回「関東電友会囲碁大会」を凄く楽しみにしていると好評でした。
 本部から来年度も「日本棋院に関東電友会囲碁大会11月14日予約済み」と連絡を受けました。
 今後共、囲碁同好会の皆様と「健康生活の励みと脳トレ」を楽しんで行きたいと思います。

(令和5年)2023年11月15日(水) 関東中支部 囲碁同好会責任者 鵜沢孝夫 記


 本部のブログは次のURLで見られます。
https://blog.goo.ne.jp/kanto-denyukai/e/a11969c0fb080a329ff46ae04fb02360

 大会の参加者

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 関東中支部からの参加者

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 中段者の部で優勝された本多慶成三段の熱戦模様

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