古代四方山話

古代について日頃疑問に思っていること、思いついたことを徒然なるままに綴ってみたいと思っています

「ぬ」の勢力

2021-02-24 19:17:41 | 歴史

少し前の2019年発行の本ですが、ちくま新書の「考古学講義」大変楽しく読ませていただきました。

第7講「青銅器のまつりとは何か」で北島大輔氏が、銅鐸と玉作りとの関連を指摘されています。

玉作りの広域ネットワークと古式銅鐸の分布がほぼ重複しているというのです。

 

こういうものを読むともう妄想が止まりません。

 「ぬ(ぬな)」と「ぬて(ぬりて)」

 この「ぬ」がつく祭器、玉と銅鐸が関連しているなんて!!

 縄文以来の玉作りの広域ネットワーク「ぬ」の勢力があったに違いない。

 青銅が伝わった弥生時代、その「ぬ」の勢力が作った青銅器が「ぬて」。

 「ぬ」といえばぬなかわひめ。「ぬ」なかわひめの子、タケミナカタはたけ「ぬ」なかたで、宗像も「ぬ」なかた…。

 宗像氏の墓所かと考えられている奴山だって「ぬ」やまだぞ。

 この勢力が「ぬ」の勢力?でも銅鐸とも関連する??

 また、奴国だって「な」でなく「ぬ」?

 それとも2つの奴国のうち1つが「ぬ」?

 「ぬ」の勢力の本拠地は一体どこなのか。各地のネットワークであり本拠地なんてものは特にないのか。

・・・と北島氏の話からどんどんかけ離れて・・・

 

「ぬ」が翡翠を指すものであれば、「ぬ」も「ぬて」も歴史の中で一旦忘れ去られたものです。

忘れ去られた祭器であることも、偶然?