唐子のつぶやき

空回りの多い日々のなか、ぼちぼちと人形を作っています。お暇な時にでも覗いて下さいね。

人形制作

2008-05-27 10:41:47 | 人形・工房
 5月27日(火) 快晴です。

  
  金沢の方よりご注文の女の子のお人形です。
  一度お宅まで遊びに伺ったことがあるので
  素敵なお宅の雰囲気にも合うものをと考えています。
  
  
  随分時間がかかり恐縮しながらも慎重に製作中です。
  人形を作るときに男の子のきかない顔というのは、結構こつがあり
  割と思うようにいくものなのですが、女の子はそうはいきません。

  綺麗になりすぎると歳がいってしまい着物とのバランスも難しく
  特に今回は、先にこれでなくてはという着物を選んであったので
  この分量を最大限に生かしたい思いで、何回もお人形を作り直しました。
  
  大きさと目つき目の幅、口角上げ下げ、笑うような笑ってないような・・顔
  本当に難しかったお人形でした。
  昨日やっと決まりました! 可愛いお顔になったと思います。
  今回初めての試みで、手のみを可動式にして着替えが出来るように
  してあります。

  着物は、二度と手に入らないと思う江戸縮緬の薄いグレーと紫の地色に
  扇や秋の花々が繊細に描かれています。 これが何度見ても惚れ惚れする柄で
  背中に金糸で紋まで入れてあります。
  何年か前に、自分用につくった間接球体人形にも着せてあるのですが
  着物が繊細で薄く少し引っ張ると破れてしまうので、今回は薄い裏張りも
  済ませてあります。

  後はふきに綿を入れ、袖をつけて着物は仕上がり。
  お人形は白い古い縮緬をごく薄く染めて肌にはり、髪は糸をグレーに染めて
  結い上げ、全て仕上がる予定です。
  
  と、簡単に書いたけれど、まだちょっとかかりそうです(笑)