犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

ひとりにいっぴき。

2015年10月11日 | おせわがかり日誌



日ごろひとりのことが多いので、

ひとりに犬が2匹いたら大変だなー、というのを痛感する。


オレコもそうだが、やっぱりこんちゃんも、

じわっとやきもちをやいているらしいのだ。

そしてさびしがってもいる。




これ、犬同士が仲良くしていてくれれば、

なんてことはない問題なんではないか。

アナザーさんちの大福コンビのように、

一緒に遊んだり、時に喧嘩したりで、楽しめるわけだから。

留守番だって、ひとりじゃないもん、という、心強さにつながる。




ところがうちの二匹ときたら。

留守番のときは背を向けあう関係(多分ね)。

多分、さびしさを共有することはできないだろうし、

オレコには何度も、おとうさんが、

「年上だけど、こんちゃんはオレコのおとうとなんだからねー」

と説明しているけれども、白目がちな上目使いで、

『こんちゃん、おとうとじゃないわのよ、おじいちゃんわのよ』

と訴える。




こんちゃんもこんちゃんで、オレコのことが苦手というか、

嫌いというか、怖いというか、よい感情の反対がいろいろなんだろう。

なるべく接触したくないかんじ。



こんちゃんのガールフレンドの黒ちゃん(仮名)が、散歩のとき、

私の(ことが好き)姿を見つけ『あそぼうよ、ねえ!ねえ!』と、

野太い声で吠えて呼び止めたことがあるんだけど、そのとき。

こんちゃん、ぴこーん!と、15センチくらい飛び跳ねて驚いて、

それ以来、なんとなーく黒ちゃんが苦手になっちゃったようなんじゃよね。




たまにしか会わない黒ちゃんですらひと吠えで苦手になるくらいなので、

家の中でたびたび番犬イズムの血が騒いで吠えることのあるオレコなんて、

苦手中の苦手なわけなんです。いやむしろ嫌いといってもいい。

「こんちゃんはオレコの弟なんじゃよ」

といったところで、

『ごめんこうむるのじゃ』

という心境だろう。




ところがこのごろ、たまに、家族全員で一緒にいるとき、

もうほんとにごくごくたまにだけど、オレコがはしゃいで、

「ねえねえ、こんちゃん、たのしいねえ~!」

っていってるようなそぶりを見せたり、逆に、

オレコが人間にお世話されてるときに、こんちゃんがきて、

「おれこちゃん、どうしたんじゃ?」

と、そばをうろうろするようになってきたのである。




こないだなんてオレコが突然、うれしそうに、

こんちゃんのくちもとにチュウをしたので、思わず、

「ねえねえ!今の見た?」

とオットに叫んだところ、一部始終を見ていたオットがゲラゲラ笑っている。

「今ねえ、オレコ、こんちゃん何か食べてる!と思って、舐めにいったの」

って、なんじゃそれ。

どこまで食い意地が張っているのか。

気に入らないこんちゃんの口元をなめるくらいになのか。




それでもそういえば春ごろはまだ、家の中で完全棲み分けをしていたんだよな。

その前なんて、こんちゃんは留守の間、ゲージの中にいて、扉を閉め切っていたわけだし。

(オレコが万が一本気になったらこんちゃんは死んでしまうから)

今なんて5分でも閉じ込めようもんなら、お鼻をぷきーぷきー鳴らして怒るのに。

それ考えれば、大した進歩だよなあ。

互いに意地悪しあう夫婦よりは、いい関係だ。




いやうちはそんな夫婦で意地悪なんてしませんけどさー。

でもほんとはひとりにいっぴきのほうが、犬にはいいような気がする。

犬も猫もその子によるのかもしれない。


さしずめ太郎ちゃんはともだちが多いほうがいいっていいそう。

どうもオレコもこんちゃんもひとりが好きなタイプっぽいのでそこがちょっとね。

平日も週末もわりとひとりでいることが多いので気をもむポイント。