風が強くて冷たくて、日の出前の堤防道路は冬の様相を呈していた。それでも、モノ好きにも、上流に向かって自転車を漕いで来る若者が居た。どこかのクラブ員だろうか、出で立ちと言い、スピードと言い、あっという間にすれ違って行った。若者が去った後、河口の向こうの、更に海の向こうかもしれない辺りに、薄い鼠色のモコモコした雲が横に長く連なって流れていくのが見えた。いかにも寒そうな景色だった。暫く走ると、その雲が一瞬にしてピンク色に変化したと思ったら、その色が見る見るうちに濃さを増してきた。幡豆の山並みから朝日が顔を出したばかりだった。
走行データ D:25.88 T:1.35.24 A:16.2 M:31.8 O:34429

走行データ D:25.88 T:1.35.24 A:16.2 M:31.8 O:34429
