茶畑の近くには夏ミカンの木が多い。理由は分からない。今の時期、大きな黄色の実が重そうに木全体に垂れ下がっている。日が当たると、黄色い実が光って、緑の葉っぱとのコントラストが美しい。茶畑の中や、土手の隅や、方々でこの黄色い実が見える。豊作は、夏ミカンの場合、多分毎年の事だろうが、これを採って食べている人がいるのだろうか。大昔、子供の頃、食べる物の無かった時代、重曹と砂糖をまぶして齧り付いた記憶がある。当時でも、これほどの豊作の実を全部食べたと聞いたことが無い。まして今では・・・。なのに何故、こんなに夏ミカンの木があるのだろう。ひょっとして、美しい眺めと言うだけでなく、豊穣の象徴として、一家に1本植えているのかもしれない。ともあれ、ペダルを漕ぎながら、あちこちで、たわわに実った夏ミカンの木を見ていると、やがて春が来るぞと、予感させてくれる。
走行データ D:25.28 T:1.30.44 A:16.7 M:28.9 O:34976


走行データ D:25.28 T:1.30.44 A:16.7 M:28.9 O:34976

