今日は父のアルコール依存症と認知症を診てくださる精神科の通院の日でした。
病院を出た後、母とは別行動で病院から実家へ向かいました。
父とこんな会話ができるとは思ってもいませんでした。
土曜日 15時からの予約。
果たして私が行ったほうがいいのか、
行かない方がいいのか…迷って昼過ぎに母に電話して確認。
「もしもし?今日病院でしょ?ついて行ったほうがいい?」
そう私が言うと
「うーん。そりゃお父さん ネイロが来たらちょっとほっこりするんちゃうかな。」
そうなんかな?と思いまして
ついて行く事にしました。
それに、精神科は待たされますから父と母では間が持たず『(遅すぎるから)もう帰る!』と言う父の姿は目に見えていました。
私が行くことで何かサポートできるんじゃないかな?とも考えていたんです。
案の定、長時間の待ち時間。
1時間以上の待ち時間に父もだんだんソワソワとしてきました。
チラチラと携帯の時間を確認し
待合室から見える外の明るさを確認しだしました。
「暗くなると、目が見えにくくなって自転車に乗れない」
そう言い出してきました。
心配や不安は人を攻撃的にさせるものです。
「お父さん、それやったら先に帰っていいよ。話は私が聞いとくから。大丈夫やから。」
そういうと
「ええわ。大丈夫やわ。」
めずらしく踏みとどまりました。
だけど、父の番の2人前が
強制入院の人だったらしく
随分長いこと説得をされてて
一体いつそれが解決するのかわからないという状態になってしまいました。
それを多分分かっていなかった父ですが
あまりにも長引く待ち時間に
「あかんわ。なかなか順番こーへん。
帰りが心配やからやっぱり帰るわ。」
と言ってきたので
「うんうん。帰っていいで!大丈夫。」
と帰ることを咎めるどころか勧めました。
母も私がそういう態度でいることで、
父が帰っても大丈夫なんやと思えたようでした。
本来なら
父「あかん!帰る!いつまで待たなあかんねん!」となり
母「何言ってるねん!」と父を叱るという
負の連鎖があるところです
でも、今回は
母「じゃあ、気をつけて帰って。」
と家の方にちゃんと帰れているか病院のげんかんさきから見切れるまで見送る余裕がありました。
「ネイロ。
お父さん、最近道を間違えるねん。
家にちゃんと帰れるやろうか。」
そんな風に、無事に帰れるかどうかを心配できる心の余裕がありました。
父の不安を理解し
無理させないことで
案外色々なことがスムーズに行くんだななんて思いました。
17時前に父の診察は私と母で受けました。
暴言がデパケンという薬で大分おさえられていることを伝えたところ、また引き続き続けることになりました。
飲酒欲求を抑える薬ももらっていますが、今のところ効き目が分からずじまいです。
つまり今までどおりおかしくなるまで飲んでいます。
「残念ながら効いていないかもしれませんね💦」
そう言われました。
ただ、もう少し続けたい旨を聞いてもらいそのお薬も引き続き処方してもらいました。
病院を出た後、母とは別行動で病院から実家へ向かいました。
実家に薬を届けると、父が1人で好きなようにツマミを食べながらビールを飲んでいました。
母は買い物に行っているようで帰っていませんでした。
久々に 父と2人きりでテーブルにつきました。
「オトをあんまり太らさんようにせいよ(しなさいよ)」と言い出します。
「うん。大丈夫。
オトは前より出かけるようになったからこれから大丈夫になっていくよ。」
「(頷きながら)ふぅん。そうか。
ならええけどなぁ。
前、最後に見かけた時、すごい身構えて睨んでいたようやったからなぁ。
心配してるねん。」
「そうなんや。
オト 怖がってたんやと思う。
何か言われたらどうしようって。」
そう私が答えると
以外に父がこう答えてくれました。
「あぁ、あれは怖がってたんかぁ。」
そう共感してくれたんです。
「お父さん、オトはね、今 少しずつ外出しようとしたり、高校のことも考えてくれるようにもなってん。
心配やろうけど、もうちょっと待ってて。
黙っててあげてくれる?」
「それでもなぁ、今頑張らないと結局後悔するのは自分自身やねん。
今の自分に責任をとるのは自分自身。
後悔するでって、オトに伝えといて。」
「伝えてる。しかも、オトは十分に理解しているわ。
でもな、後悔しても動けない時は動けないねん。
また、頑張れる時がきたら頑張れる子やから。大丈夫だと思ってるねん私。
それにな、どんだけ分かっていても動けない時ってあるやん。そうやろ?」
そう言うと以外にも
「あぁ…
あるなぁー。わかるわかる。」
共感してくれました。
父とこんな会話ができるとは思ってもいませんでした。
酒のせいで気がおかしくなった父
暴言がひどく家族を不幸にする父
認知症が進みおかしくなった父
どの父も本当の父です。
だけど、
今日、この会話をした父も本当の父です。
このいつになくまともな父との会話に
小さな幸せを感じました。
また、父は繊細な人の心に共感できる人だったんだとホッとしました。
オトちゃんのそのままを受け入れてきたネイロさんの温かさが、お父さんとの関係性にもいい感じに変化をもたらしているんですね🌸
正しさで判断せずそのままを受け入れるって、難しいときもあるけど、自分が楽になるし幸せを感じられるなーって私も最近よく思います😌
オトのことがなければ、こんな風に考えれなかった私です。
自分に足りないものをオトに教わっているんだなぁって感じています。
マメさんも私も少しずつ何かを得ていますね😊
今日はオトが1人で外出しました。
帰りがいつになるか不安で困ってないかなぁとか考えがちでした(笑)
でも、オトには自由に生きてほしいという想いで居ます。
帰る時間も帰り方も、自分で見つけて自分で決める。
それができるようになってほしいのでコチラからの心配アピールはしないようにしました。
心配を押し付けない。植え付けない。
少しずつ実践してみています。
お父様との会話...感動です。
ネイロさんとお父様をギューっとしたくなりました。
家族愛の一つの形を教えて頂きました。
どのお父様も本当の姿。
優しく、温かく...幸せな時間。
小さな幸せ...読んでいて
安心、安らぎ...癒しを感じました。
暴言が酷く、父と母を離すことを考えていたのですが…
デパケンという薬がうまく効いて暴言は抑えられています。
そして、久々にしらふの時に話をすると
そこにはこんなに会話の出来る父が居たことに驚きでした。
また、繊細な心を理解出来るこころを持っていました。
驚きと共に安堵しました。
母から翌日聞いたところ、その日の父はものすごく機嫌が良かったそうです。
父も私と会話が成り立ったことで、コミュニケーションをとれた喜びがあったのかなと想像します😊