泉を聴く

徹底的に、個性にこだわります。銘々の個が、普遍に至ることを信じて。

習慣を変えれば人生が変わる

2019-10-07 16:26:11 | 読書
 

 夏場に少しずつ読み深めていた本。
 人生を変えたいので。
 人生を変えたいなら、習慣を変えればいい。そう最初に言ったのはソクラテスだと紹介されていました。
 じゃあ、どのような習慣が、自分をよりよく活かすために大事なのか。100のコツがこの本にあります。
 私が読んで実行したのは、主に二つ。
 一つ目は日記。
 日記を書くことは二十歳から毎日続けています。
 鬱病で死にそうになった夜も、漫喫で一夜明かしてふらふらになった朝も。
 私の書く原点にあるのはこの日記。物心つく前から、白い紙を見つけてはなんか書いていた。
 受験勉強の友も、今思えば白い紙。漢字の練習も、英語のスペルの暗記も、数学の問題を解くときも、紙にペンで手を動かして解決してきた。
 だから書くことが好きなのは、その行いへの信頼があったからなのかもしれない。
 その書く原点の日記をつけることを見直した。
 この本を読む前は、寝る前にベッドでうつぶせで。それはもう、形骸化していたのではないのか? と思えて。
 小説を書く机で、きちんと座り、しっかり向き合い、丁寧に書く。要するに中身。態度の問題。
 毎日を投げやりに過ごさない。その態度表明とも言えます。
 もう一つは朝活。
 朝ランは毎週続いています。主に多摩湖周辺を走ります。
 準備体操をするのは、近くの熊野神社で。そこにイチョウがあるというのもあるのですが。
 せっかくお参りゾーンが用意されているのに使っていなかった、と気づいたわけです。
 なので朝ランの前、脱帽して2礼2拍手1礼。そして心の中で願いを唱える。
 これは「ハイジ」の影響もあるかもしれません。
「神」という存在への敬意と感謝を行為で表現する。それは自分が謙虚であり続けることの知恵なのかもしれません。
 二つとも大事なのは言葉。自分がどんな言葉を信じ、抱いているか。
 自分がそうなりたいために、何を続け、何をやめるべきなのか。
 こんな読書日記も日記の延長。そして小説は、それら全て書いてきたものたちが下敷きとなって支えられて成立する。
 だから本を読んだら感想を書く、という習慣も、大事に続けます。
 この本で、このブログでは440冊。
 石田衣良さんは言っていた。作家になりたいならまず1000冊読め、と。
 まだまだだなあ。1000冊達成でやっとマシなものが書けるのかもしれません。
 このブログ始める前も合わせればちょうど1000冊くらいかもしれないけど。
 あと、毎日好きな音楽を聴く、という項目もあり、これも行なっているかな。
 どんな音楽を聴くの? と、たまに聞かれるので記しておきます。
 夏場によく聴いたのは、さとう宗幸「青葉城恋唄」。「あの人はもういない」という歌詞がありますが、これは「私」でもあるのだと発見。
 木村弓「いつも何度でも」 映画「千と千尋の神隠し」の最後で歌われる。本当に、いつも何度でも聴いても飽きない。
 Mr.Children「終わりなき旅」 私のテーマソング。と勝手に思っている。「生きる為のレシピなんてない」
 ヤナーチェック「シンフォニエッタ 第1楽章」 村上春樹の「1Q84」に出てきた。そのときより今、聴くたびに新鮮な空気を感じる。
 レスピーギ「アッピア街道の松」 イヤフォンで聴くとより楽しめます。来た〜、来た来た来た来たっー! というゾクゾクがたまらない。
 モーツアルト 「交響曲第41番(ジュピター) 第4楽章」 全てが統一されていく感覚。調和の美しさが際立っています。
 ハイドン「弦楽四重奏曲第77番(皇帝) 第2楽章」 ドイツ国歌となっています。弦のゆったりした響きが深い呼吸を促します。
 すぎやまこういち「交響組曲ドラゴンクエスト Love Song 探して」 ドラクエは、私の小学校のときのお気に入りのゲーム。走った後、よくオーケストラ版を聴いています。特にⅡの復活の呪文を入れる際の音楽「Love Song 探して」が好き。
 最後に、子門真人「およげ!たいやきくん」 これはもはや文学。幼い日、何度も聴いていました。いろんな解釈ができる。感情が引き出される。名作です。

 マーク・レクラウ 著/弓場隆 訳/ディスカヴァー・トゥエンティワン/2017

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