泉を聴く

徹底的に、個性にこだわります。銘々の個が、普遍に至ることを信じて。

マラソン練習法がわかる本

2015-11-09 15:40:44 | 読書
 

 2011年8月に走り始めて、翌年の4月から『3か月でフルマラソン』というNHK教育番組が始まりました。
 録画して観て、テキストまで買って、マラソンの基本を学ばせていただきました。その先生が金哲彦さん。
 なので、私の走りの基は、ほぼ金さんの教えでできています。その金さんが文庫を出した。
 文庫担当ということもあり、これは当然買い。そして大展開。それも当たり前。
 読み終えたのでPOPもつけなきゃ。
 当たり前のことだけど、本って、絵本や小説や詩だけじゃなかった。そんな新鮮さも覚えた。
 マラソン初心者、4時間切り、3時間切り目標、またひと月しか準備期間がない人向けにメニューが記されています。
 ただやみくもに走っていた。けがを重ね、これではいかんと学び始めた。
 たくさんの練習法があることを知った。
 LSD(ロング・スロー・ディスタンス)、WS(ウィンド・スプリント)、RP(レース・ペース)走、BU(ビルド・アップ)走、坂D(ダッシュ)。
 LSDは、ゆっくり長く走ること。WSは、風のように全力の60パーセントくらいで走り抜けること。
 RP走は、本番を意識してキロごとのタイムを身に着けること。BU走は、最初ゆっくり、徐々にペースを上げて最後は全力で終える走り。
 坂Dは、上り坂を全力で駆け上る。
 他にも、クロスカントリーやインターバル走や持久走や、走りの基本でもあるウォークなど。
 なぜ、こんなに多様なのか。
 バランスよく鍛えるため。
 同じことを繰り返しても上達しないから。
 休みもまたトレーニングのうち。
 トレーニングの語源も学んだ。トレインは列車ですが、つながっているという意味から。
 ピーキングも。大会本番に最高の走りができるように持っていくこと。
 一番ぐっときたのは、「マラソンにまぐれはない」という言葉。
 やればやっただけ、タイムの更新という結果がついてくる。
 本番での走りは、トレーニングの成果。一つの作品。本番までの時間も含めてマラソンだった。
 創意工夫と、走りの継続と質と、応援してくれる人たちの力と、食事と、自分の心身と、走る中で出会った美しい自然と、すべてが一つになって。
 一つの作品ということでは、まったく小説と同じ。
 最近の私は、晴耕雨読と少し違って、晴走雨書。
 ま、似たようなものですかね。
 一歩ずつ、前進あるのみ。

 金哲彦著/実業之日本社(じっぴコンパクト文庫)/2015

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