泉を聴く

徹底的に、個性にこだわります。銘々の個が、普遍に至ることを信じて。

いちえふ

2015-10-13 10:21:07 | 読書
 

 福島第一原子力発電所を、地元の人たちは「いちえふ」と呼ぶ。
 いちえふで働いた人の描いた漫画。
 これも池袋店の最終フェアで紹介されていて買いました。
 男たちばかりの職場。話題はパチンコ。一服を楽しみに。
 ふつうの人たち。読んでみればそうだよなと思うけど、読めるものを描いた人がいたからこそ。
 彼らがいなければ廃炉もない。
 廃炉が達成されれば、そこで暮らすこともできる。
 現地採用されている人たちもたくさんいた。
 多重下請け構造や、原発に入るための装備の数々、年間の被爆量の制限など、初めて知ったことも多々ありました。
 漫画の価値を、あらためて感じました。
 また、この作品を描かなければならなかった必然性。
 関心を持ち続けていたいと思います。

 竜田一人著/講談社モーニング/2014、2015

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