ぬかが和子の想い

区議会議員ぬかがかずこ(額賀和子)の日々の活動や出来事、感じたことを綴るページ

野田市の虐待死事件は他人事ではない!

2019年02月23日 | 日記

20日から今期最後の定例議会が始まりました。20日に私は代表質問を行いました。大勢が傍聴に駆けつけてくれましたが、私の質問(答弁)の最中に区役所の全館停電が起き中断など前代未聞のアクシデントが発生!傍聴に駆けつけて下さったみなさんは、エレベーターも使えず、階段で降りて帰るなど大変なご苦労でした。

足立の児童虐待通報は年1800件!
私は、「小さな命に未来を」 の思いで「児童虐待防止」「子どもの貧困対策」「不登校対策」「少人数学級」「待機児解消」「医療的ケア児支援」などの提案を行いました。その一部をお知らせしますね

 野田市の児童虐待死事件は、大きな衝撃で他人事ではありません。依然多くの子どもが虐待被害にあい、小さな命が奪われている現実はあまりに深刻で、悲劇を断ち切るため、各分野での真剣な取り組みが急務です。昨年度足立児童相談所に寄せられた虐待の相談・通報は、8年前の4倍以上で1596件、うち足立区内は1126件でした。区の子ども家庭支援センター「げんき」に寄せられた通報は675件ありました。
一時保護をしても2か月で家庭に帰される!
 2016年の児童虐待防止法改正によって、児童相談所が一時保護をした児童は、2か月経つと家庭裁判所の審判がないと一時保護の延長ができないため、原則親の元に返すことになっています。これでは大きな事件が起きかねません。
 児童相談所と「げんき」の虐待対策は大きな違いがあり、児童相談所は強権的に親から引き離し児童の命を守る役割、「げんき」は寄り添い型の支援を行う役割です。
 みんなで足立の子どもを守り支えるため、私(ぬかが和子)は、代表質問で下記の提案を行い、区も前向きな答弁をしました。

今議会では、野田市の事件を受けて、代表質問で児童虐待対策の質問が集中しました。事件が起きてからでなく、その前から「子どものいのちを守る」ために虐待対策を質問してきたのは日本共産党だけでした。子どもを足立のみんなで支援・応援する「子どもの権利条例」も提案しました。
自民、公明、立憲・民主の会(区議会ではオール与党)の反対でつぶされたことが、悔しくてなりません。

日本共産党区議団の提案
区ができる虐待防止策を提案しました
1、親元に帰ってきた児童をどう見守り、家庭を支援していくかは、子ども家庭支援センター「げんき」を中心とした地域支援の重要な役割で、抜本的に充実する必要がある。
2、児童相談所との連携強化のため、職員スキルの向上が必要。荒川区では10年にわたり児相に職員を派遣してスキルアップをはかっている。区も昨年度から児相に職員を派遣しているが、来年以降も専門職員を派遣し、スキルアップすべき。
3、児童虐待に寄り添い型の支援を行う「子ども家庭支援センター『げんき』」の児童福祉や心理の専門職員は、非常勤職員ばかり。深刻なケースも多い中、子どもの命を守るために、職員の体制強化が必要。不登校の相談にのる心理職も同じで、せっかく「げんき」で育った専門職が、他の自治体などの公務員・正規職員として、人材流出しており、改善をすべき。