足立区は出産育児パッケージ(お祝い)を出さない数少ない区
妊娠届を提出し、母子手帳と同時にもらえる「出産・育児パッケージ」。
実施自治体に東京都から1万円の補助がでるため、各区が一万円分の「子ども商品券」「育児用品カタログ」などを手渡しています。
しかし、足立区では「都の補助を受ける条件は「妊娠届支給時に、保健師が妊婦との対面対話をすること」で、足立区は区民事務所で妊娠届を受けているので、実施できない」と拒否してきました。
このため、区議会に区民から「足立区でも実施を」と請願が出され、待機児童・子ども支援特別委員会で毎回審議、私(ぬかが)も、実現めざして積極的に議論してきました。
共産党の予算修正案が実る
その中で、産後ケアや不妊治療費助成は実現したものの、出産・育児パッケージや葛飾区で実施している「検診時にタクシーが使える移動系ICカード」については拒否していました。
そこで、日本共産党区議団は、今年の3月に予算修正案を提出。修正案自体は、自民党などが「全く賛成できない」と反対して否決されましたが、ついに形を変えて実現しました。
新型コロナ対策で上乗せ
都が新型コロナ対策で「妊婦の育児パッケージに1万円を上乗せして2万円にする」ことになり、「妊婦面接は電話でもよい」となった中、ついに区が実施を表明しました。
実施を検討している内容は上の囲みのとおりです。
委員会の質疑で自民党の議員は実施検討の報告に「今までの議論は何だったのか」旨の発言。傍証していた議員からは「自民党は『実施することはけしからん』と言っているかのようだ」と。日本共産党は一貫して「区内には出産できる病院が少なく、妊婦健診に行くにも大変」などの声を紹介して実現を迫ってきました。「育児パッケージ」はかつて予算修正で提案。移動支援とともに実現して本当に良かったです。来年度以降も実施できるよう頑張ります。