ぬかが和子の想い

区議会議員ぬかがかずこ(額賀和子)の日々の活動や出来事、感じたことを綴るページ

国家戦略特区の保育園

2018年08月28日 | 日記
国家戦略特区の保育園、都立公園敷地内につくられた綾瀬保育園が完成。
内覧会に参加してきました。
「待機児童解消」の国家戦略特区で都立東綾瀬公園内につくることが認められた保育園。
課題が沢山あります。

公園つぶして保育園に近隣との矛盾
都立公園といっても、細長いかたちの東綾瀬公園。どこにつくっても、目の前に集合住宅。「公園の環境が良くって住んでいるのに、そこが保育園になるなんて」と近隣の方々から声が上がるのも当然です。

窓は、隣の住宅と目線が合うとのことで、目隠しされていました。これから「曇りガラス」に変えるとのことでした。

園庭をつくってはいけない

園庭のない公立保育園は足立区で初めてです。目の前が公園だからといっても、もう片側はバス通り。子どもたちが飛び出さないで安心して体を動かすためには、園庭が必要。国家戦略特区で公園内に作る保育園は園庭をつくってはいけないのです。苦肉の策として「夏季期間にプールを置くスペース」を認めてもらい、そこを「園庭風」に活用することに。

国家戦略特区を無理やり適用
本来「待機児童解消」のためだという国家戦略特区。綾瀬保育園のように「移転」では認められないために定員を10名増やして「待機児童解消」の形をつくっています。

10年後に保育園をつぶすことが前提
国家戦略特区で公園内に保育園を置く期間は10年。「更新はできる」「その時に判断する」というものの、基本は10年後に更地にして返すことが原則。つまりは、税金をかけて保育園をたてて移転を行い、公園つぶして近隣住民にも我慢を強いて、結局公立保育園つぶしにつながるもの。

国家戦略特区は子どもの利益最優先ではない
もちろん新しい保育園ですから、私たちが求めて実現した「木材利用」「木質化」なども反映され、施設そのものは制約の中でも最新の工夫もされていました。
しかし公園内の「使用許可」のために床面積もギリギリで、ホールもなく、4~5歳児の部屋を抜いてホールとして使うようになっていたりしました。国家戦略特区は、子どもの権利条約の「子どもの利益最優先」に反するものということも改めて実感しました。

「保育園が必要」の一点で、この議案に反対はしませんでしたが、色々なことを考えさせられました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。