暖房器具を使うようになってから部屋の出入り口はピッタリと閉じている。
応接間と茶の間の間の籐のつい立も、
しまって襖で仕切っちゃったし、
玄関と応接間と台所を行き来していたドアも、
閉め切っちゃった。
父の寝室と客間と廊下も、障子と襖で仕切っちゃった。
台所から2階へ行く階段のドアも、朝晩は閉まっている。
さ~て困ったのはモフ猫だ・・・
夏の間、開けっぴろげな我が家は、家中どこでも出入り自由だったのに
秋になった途端、行動範囲を狭められてしまった。
2階から、タンタンタンタンって降りてくる足音が聞こえたら、
台所からドアを開けてやる。
開けてやらないと、ドアのガラスの桟に懸垂状態でぶら下がって、
挙句の果て落ちる・・・ガリガリガリィィィ・・・
や~め~れ~~~ドアが傷だらけや~~~!
軽い引き戸なら自分で開けて行くが、
重いガラス障子だと肉球とはみ毛(肉球周りのモフ毛)で
ガラスをぺしぺし磨いて?入れてと合図。
放っておくと、いつまでもいつまでもぺしぺしぺしぺし磨いている・・・
待て待て待て!体重掛けたらガラスが割れるぞ~!
モフ猫が移動するたびに先回りしてドアや戸を開けてやる。
”どこでもドア”ならぬ”どこでも自動ドア”だね。
まったく、あんた何様よ!
・・・オレ様ですけど