今日は真面目なお話です。そんで、長いです。
うちの会社の従業員はほとんどがパート社員で、
5、6人のライン長(班長)が仕事を仕切っています。
その下にサブチーフがいて皆の仕事をチェックしています。
I女史はサブチーフの一人です。
彼女のチェックは厳しいです。彼女が側に来ると皆、緊張すると言います。
でも彼女は仕事がし易い方法を指示してくれます。班長より的確です。
いずれは班長に昇格するのでしょうが、彼女が班長になったら、完璧すぎて怖いかも・・・
先日、彼女の信念のような話を聞きました。
ギフト製品の空き箱をバラすと、細かい紙の仕切りがいっぱい出てくるでしょ。
あれって、ゴミになるだけで邪魔だよねぇ、-って言いつつも商品が動かないように
仕切りを詰めているんですよ。
その仕切りの話。(図にしないと分からないと思うのでテキトーに読んで下さい。)
長方形の段ボールの長辺に3ヶ所切り込みが入ってて、1番目と3番目のベロ?を折ってから
四角の輪にして箱に入れて、残りのベロ2枚を折り込んで成型するんです。
ーが、先に長方形を一気に半分に折っちゃって、四角の輪を作っちゃえば速くない?
そうやってる先輩を見たけど・・・と、I女史に話したところ、
「そのやり方は速いかもしれないけど美しくない。一気に折って輪をつくると
角が3ヶ所つぶれてしまう。後で2枚折り込むことで、角がキレイに重なる。
その人はキレイに折るということより、速く出来るという自己満足だけでそのやり方でやっている。
私は、人に贈る物なのだから、美しくなくてはいけないと思う。」ーと、厳しいお言葉。
でもね、キレイに折りたくても、時間が限られてるじゃない?
速くキレイに折れればいいけど、新人には無理だよ。
4人で組んでやった場合、ラインを流れてくる4個に1回仕切りを入れなくちゃならない。
ベテランさんがギリギリ入れられているのに、私なんかキレイに入れるには5、6個に1回、
4個に1回では、どうやったって美しくは出来ない。
でも絶対4個に1回は入れてくれ、と言う。じゃあ、美しくなくてもいいの?美しさ優先じゃないの?
なんだか納得いかなかった。慣れるには数をこなさなきゃと思うけど、
私が時間に間に合わせて入れた美しくない仕切りは、そのまま製品になって
お客様の元へ行ってしまうのか、それとも誰か(サブチーフ)が、後方で入れ直してくれたのか。
入れ直すなんて手間をかけるなら、もう少し出来るようになるまで人数を増やすか、
あるいは新人にだけ、フォローの人をつけるとかして欲しい。
Iさん、私だって贈り物は美しくなくちゃ、と思うよ。
でも、どーしても速く美しく出来ない場合、どうしたらいいの?
(練習なんて出来ないし、いきなり本番だし・・・)
この間は、キレイに出来なくて情けなくて、ホント泣きたかったんだよ・・・