ニッポン映画【白ゆき姫殺人事件】を観ました。
湊かなえ原作、中村義洋監督、井上真央・綾野剛主演です。2014年に公開されました。
内容はウィキでも読んで頂くとして、ちょいとレビューしてみましょう。
まず全編を通して、スクリーンにツイッターのつぶやきがバンバン出て来ます。
これは演出として全然悪くない、ってか相当効果が上がっていると思いました。
しかしながら、未来永劫この作品が観続けられるのだとすれば、【ツイッター】という将来が不安定なSNSを、前面に出し過ぎるのは危険だなぁ、と感じます。
もしこの先、ツイッターがなくなれば、かなり古臭くヒトの目に映るでしょう。
例えば、ツイッターを知らない未来の若者が観たら『何、コレ?』ってなる筈。
北方ラーメン謙三も『IT回りは、なるべく避ける様にしてる』と言ってました。
『20年30年先も読まれ続けて貰いたいから』だそうです。
確かに歴史モノって、そういう進化を描く事がないから有利ですよね。
まぁ、携帯電話自体がどうなっちゃうのかすら分からないですが。
劇中、インタビューシーンが多いのですが、役者の皆さん、『フツーに演じよう、自然に演じよう』という気が満々。
結果、な~んか変なお芝居になっちゃってる。
山下容莉枝なんか超下手でした。
元々、山下容莉枝ってお芝居がわざとらしいですが。
まぁ確かに、こういうお芝居って難しいんでしょうね。
実際のトーシロのインタビューと明らかに違うのが【発声】。
役者さんたちって滑舌が良過ぎるんですよ。
同じ中村義洋監督作品【みなさん、さようなら】同様、作品の前後をはっきりと分断する演出は、実に良かった。
伏線がキッチリ回収されております。
それにしても、やっぱ菜々緒っていいオンナだな~。
『動きの中で美人を見いだしている』司馬遼太郎(ニッポンの小説家・1923~1996)