ニッポン映画【王妃の館】を観ました。
浅田次郎の原作ですが、僕は読んでおりません。
まぁ、映画の評判(大コケ)は耳にしておりましたが・・・。
こりゃ酷い。
酷過ぎます。
昨年観たワースト映画は、塙幸成監督・宮﨑あおい主演の【初恋】でしたが、今年はコレに決定。
それにしても一体、何の為に製作したのか?
まず【右京】という名前ありきで、東映&テレビ朝日が製作に乗り出したのは、想像に難くありません。
『水谷豊が“もうひとりの右京”を演じる』などと煽れば、ソコソコ集客出来ると踏んだのでしょう。
確かに水谷豊は、東映&テレビ朝日にとっちゃ功労者。
【相棒】は、とんでもないコンテンツに成長しましたからね。
『水谷さん、いつもお疲れでしょう。慰労兼ねてパリロケでも行きましょう』
『いいですねぇ。杉下右京はロンドン好き、北白川右京はパリ好きって事で』
と、Gメン'75ン時の丹波状態だったに違いありません。
劇中劇も【敦煌】みたいに全編ポン語のみ。
なんでポン人がフランス人を演じにゃならんのか。
まぁ、【レ・ミゼラブル】も全編英語でしたけどね。
肝腎の北白川右京のキャラクター造形も酷い。
原作は未読ですが、だいぶキャラクターが違う様です。
誰が見ても奇天烈なファッション、奇異な言動。
原作ファンはお怒りモードの様です。
こりゃ、だ~れも原作を読まずに製作に踏み切ったのかも。
浅田次郎は、【模倣犯】試写時の宮部みゆきの如く、ブチ切れなかったのでしょうか。
そうそう。
【相棒】で、捜一刑事・芹沢慶二を演じている山中崇史が編集者役で出てましたが、エンドロール迄気づきませんでした。
『我々の計画というのは、目標が定かでないから失敗に終わるのだ。どの港へ向かうのかを知らぬ者にとっては、いかなる風も順風たり得ない』ルキウス・アンナエウス・セネカ(ローマ帝国の政治家・BC1頃~65)
過去の関連記事。
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相棒の巻。
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天切り松 闇がたりの巻。
三億円事件の巻、みたび。