荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

王妃の館の巻。

2016年10月08日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




ニッポン映画【王妃の館】を観ました。





浅田次郎の原作ですが、僕は読んでおりません。

まぁ、映画の評判(大コケ)は耳にしておりましたが・・・。

こりゃ酷い。

酷過ぎます。

昨年観たワースト映画は、塙幸成監督・宮﨑あおい主演の【初恋】でしたが、今年はコレに決定。



それにしても一体、何の為に製作したのか?

まず【右京】という名前ありきで、東映&テレビ朝日が製作に乗り出したのは、想像に難くありません。

『水谷豊が“もうひとりの右京”を演じる』などと煽れば、ソコソコ集客出来ると踏んだのでしょう。

確かに水谷豊は、東映&テレビ朝日にとっちゃ功労者。

【相棒】は、とんでもないコンテンツに成長しましたからね。

『水谷さん、いつもお疲れでしょう。慰労兼ねてパリロケでも行きましょう』

『いいですねぇ。杉下右京はロンドン好き、北白川右京はパリ好きって事で』

と、Gメン'75ン時の丹波状態だったに違いありません。





劇中劇も【敦煌】みたいに全編ポン語のみ。

なんでポン人がフランス人を演じにゃならんのか。

まぁ、【レ・ミゼラブル】も全編英語でしたけどね。



肝腎の北白川右京のキャラクター造形も酷い。

原作は未読ですが、だいぶキャラクターが違う様です。

誰が見ても奇天烈なファッション、奇異な言動。

原作ファンはお怒りモードの様です。

こりゃ、だ~れも原作を読まずに製作に踏み切ったのかも。

浅田次郎は、【模倣犯】試写時の宮部みゆきの如く、ブチ切れなかったのでしょうか。



そうそう。

【相棒】で、捜一刑事・芹沢慶二を演じている山中崇史が編集者役で出てましたが、エンドロール迄気づきませんでした。





『我々の計画というのは、目標が定かでないから失敗に終わるのだ。どの港へ向かうのかを知らぬ者にとっては、いかなる風も順風たり得ない』ルキウス・アンナエウス・セネカ(ローマ帝国の政治家・BC1頃~65)

過去の関連記事。
水谷豊の巻。
相棒の巻。
相棒の巻、ふたたび。
相棒の巻、みたび。
相棒の巻、よたび。
相棒の巻、いつたび。
相棒の巻、むたび。
相棒の巻、ななたび。
相棒の巻、やたび。
相棒の巻、ここたび。
相棒の巻、とたび。
天切り松 闇がたりの巻。
三億円事件の巻、みたび。