GWも真っ只中!!!昨日は憲法記念日でした。
近年、世論調査をみると「憲法を変えた方が良い」という声が増えてきています。
ただその内容をみると、「古いから」とか「アメリカから押し付けられたから」とか「日本を守れないから」とかいう声が多いわけです。でもそれって、今の憲法にあてはまることですかね?
「古いから」というのは、そもそも「変える」理由にはなりませんよね。同じようなもので「時代に合わなくなった」というのもありますが、例えば、他国から攻められるリスクとか考えたら、昔とそう変わりないと思いますけどね。確かに中国とか、北朝鮮とか不穏な動きはあるし、ロシアとウクライナのこともある。でも、冷戦といわれる時代や、ベトナム戦争などでも日本が巻き込まれる可能性だってあったわけです。アメリカ追随の日本は、テロに狙われるリスクも常に背負ってきた。別にいま特段にリスクが高まったという認識はおかしいと思いますね。
「Jアラート連発」で、北朝鮮のミサイルの脅威も強調しているけど。北朝鮮もそんなにバカではありませんよ。日本に落としたらどうなるかなんてわかりきってることです。だから海に落としてるわけですよ。方向的にあそこに落とすしかないですから。あの一族は、世襲で国内の権力を握り、贅沢を続けたいだけなんですから、それができなくなるようなことをするわけがない。
「ジェンダー平等」などに対応できないからという意見もありますが、日本国憲法は何人も「差別を受けない」権利をうたっています。憲法は国の大枠を決めるものですから、あとは細かい法整備をしていけばいいだけです。でもその足を引っ張ってるのって、自民党政権ですよね?
「アメリカから押し付けられた」というのも間違いですね。当時の国会できちんと承認してるわけだし。逆にアメリカの軍事的手伝いができないから「集団的自衛権を認めろ」「憲法を変えろ」と圧力をかけているのが今のアメリカですよ。安倍元総理は情けないことにそれをすんなり受け入れ「集団的自衛権」を認めてしまった。だから押し付けに屈しているのは、自民党政権なんですよ。
「日本を守れない」というのも、おかしな話で、そもそも自衛権というのは各国に認められていることで、そのために「自衛隊」が存在しているわけです。自衛隊がいることに対して、「違憲」だなんていう「護憲派」のひとがいるならそれは愚かですよ。実際問題、防衛のために必要ですから。ただ、自衛隊の武器・装備って、防衛のためにあるのではなく、他国攻撃のためにあるものも多く含まれています。そこに税金をつぎ込むというのはそもそも違うだろうという話です。
いま、国会では憲法改定の議論が強行的に進められています。その議論にでてきているのが「緊急事態条項」というやつです。
緊急事態条項というのは、国会を通すことなく(立法なしに)、政府が独裁的に、物事を決め、国民の権利(人権)に制限を掛けることができるようになるということです。
災害やテロ行為など有事があったときに発動するとしていますが、それを決めるのは時の政府です。政府が「有事」だと判断すれば、いとも簡単に私たちの権利(人権)が制限されることになります。しかも、自民党、公明党、維新の会、国民民主党は、国会議員の任期延長も必要だと主張しています。要するに、政府が有事だと判断を下せば、国民の人権を制限し、勝手に物事を決め、権力を握り続けることができるようになるわけです。
前にも書きましたが、ボクは改憲派です。こういった人権を無視できるようなことを平気でやろうとしている人たちに対して、それをさせないように、きちんと書き込んいくべきだと思います。憲法9条の問題にしても、国際情勢をみて「将来的に実現していくべきもの」と明記するべきだと思っています。
憲法というのは国民が守るものではありません。国が守るべきなのが憲法です。
いまの憲法を守れない国会議員が「憲法を変えよう」と言っているということはとても危機的な状況です。