前回のブログで取り上げた自民党埼玉県議団が提出した「虐待禁止条例案」。
こどもだけの留守番も「虐待」になり、通報の対象になるこの条例案。
SNSで取り上げられると、その異常性に「反対」の声が全国に広がり、取り下げられましたね。
うん。これぞ民主主義の勝利!
しかし…気になるのは、自民党埼玉県議団の「取り下げ」の記者会見。「言葉足らず。説明不足だった」「内容や手続きに瑕疵はなかった」と語っていたが…いやいや、そーじゃねえだろう。政治の責任を放棄して、現実を見ず、なんでも親に責任を押し付けようとしているところが間違いなんだよ。
やはり、この人たちの頭の根底には「女性は家にいればいい」的な、日本会議や統一教会の考え方が染みわたっているんだなと感じましたね。
そしてもうひとつ、民主主義の勝利だなと思ったのが、札幌市の2030年の冬季オリンピック招致の断念。札幌市とJOC(日本オリンピック委員会が正式に発表した。
東京オリンピックでは、汚職、談合など数多くの問題が浮上。市民の支持が伸びなかったと記者会見で述べていた。
うん。これも民主主義の勝利!
しかし、ここでも気になる発言が…
「招致目標を34年以降に切り替える」と言い出したのだ…
いやいや、もういいだろう…オリンピック招致とか万博とかさあ、もう時代遅れなんだよ、そんなの。だいたい、東京オリンピックの問題にしたってなんも片付いていないんだぜ、それでよく、のこのこと会見なんてできるよね。
東京オリンピックで大会組織委員会会長を務めた橋本聖子参議院議員は「東京大会が問題をもたらしたのなら申し訳ないが、アスリートの輝きには間違いがなかった」と語っているが、その輝きに泥を塗ったのは、お前らだろう。こんな当事者意識も責任感もない連中が仕切るオリンピックなんていらんわ。
このふたつの出来事は、ほんとーーーに良かったと思う。
声が動かす。声を上げれば何かしら動く。そのことが示された出来事だったなと思う
民主主義はたまにしかは勝たないものだとボクは思う。なぜなら、民主主義を実現するには時間がかかるからだ。ひとつひとつの声から議論が行われ、最終的に多数決がある。しかしそれが「正義」だとも限らない。そしてそれを繰り返しながら本当の「正義」にたどり着いていく。そんな果てしない道が「民主主義」だと思う。
いまの日本では、ひとつの声があがらない。あげにくいとも言えるのかもしれない。でもその一歩のところで止まっている。そんな風に感じている…。