土地利用規制法案。
今国会で与党が強引に通そうとしている法案。
国が定める「重要施設」(防衛施設や原発など)の周囲1キロの範囲内で、国が土地・建物の利用状況について勝手に個人情報を収集することができるようにする法案。
政府は、「外国人が国土を買い占めている」とりわけ防衛施設のまわりでは「安全保障上の懸念」があるとして法案提出したと説明している。
が…
昨年、政府は「外国人の土地取得によって基地機能(防衛施設)が阻害されているような事実は明らかになっていない」という答弁をしていて、いまだに法的根拠を説明できてないのが現状。
ではこの法案の狙いはどこにあるのか?
実はこの法案…何をすると罰せられるのかは後で国が勝手に決めることができる。
現在、日本中にある原発施設の周辺や基地の周辺では、日々、抗議の声をあげる人たちがいる。そういった人たちの個人情報を収集し、監視することが最大の目的なのだ。また土地の利用を規制して、その場から追い出すこともできる。
どんな情報を調べるか、誰の情報を調べるかはすべて政府のさじ加減。公安警察や自衛隊を使って、ひとりひとりの思想信条を調べあげることもできてしまう。
現在、沖縄の辺野古新基地建設をめぐって、市民が反対の声をあげ抗議活動が行われているが、これを国はかなり暴力的な方法で強制排除し監視活動を強めている。こういった行動にお墨付きを与え、さらには抗議行動自体ができないようにする。
反対勢力はとことん「潰す」それが政府の狙い。
さていつから日本は、どっかの社会主義国のようになったのでしょうかね。
「反対」するような一部の人たちの問題か。と思うなかれ。
「重要施設」は何も防衛施設や原発だけに限られたものではない。法案上、どこが「重要施設」かは国が勝手に決めることができる。
日本のどこでも、国が強制的に個人の情報を調べ、監視し、強制的に排除できるようになる。憲法が保障する思想信条の自由さえも奪われかねないのがこの法案。
国が一番嫌がるのは、世論が確かな形で見えること。福島原発事故が起こり、原発反対の声で国会前が10万人を超える人たちで埋め尽くされたとき、国がやったのは、この人たちを見えなくすることだった。警察、機動隊を導入し、道路を規制し、狭いところに押し込み、世論を見えにくくする。国の上等手段だ。
日本は中国の人権侵害を批判しているが、まさに日本も同じようなことをしようとしている。
日本の中国化はどこまでも進む…
こんな法案は廃案しかない!
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