政治の仕事とは何か?
国民の命と生活を守ることだ。
長引くコロナ感染症。
いま世界99か国で、付加価値税(日本でいうところの消費税)の減税が行われている。
国民の命と生活を守るため、「政治」が責任を果たしている。
ところが日本の総理大臣は、「今を生きる国民が自らの責任としてしっかりその重みを背負って対応すべき」と増税方針を高々と宣言した。
これは防衛費(軍事費)の話だが、もうこの発言にすべてがあらわれていると思う。
責任をもつべきは「国民」だと…。
しかしハッキリ言っておく。国民は税金を払うことによってもうすでに責任を果たしている。
責任を果たすべきなのは「政治」だ。国民から預かった税金を、すべての国民の命と生活を守るために使うこと。それが政治の役割だ。
驚くべきなのは、現在、所得税額に2.1%上乗せする形で徴収されている復興財源(東日本大震災)の一部を、防衛財源として使えるようにしようとしていることだ…全く目的の違うものから徴収する…こんなの詐欺といってもいい。
防衛費をめぐっては、増税の時期をぼかすことで、与党内はうやむや決着したようだが…。当初、増税について「理解できない」としていた高市早苗経済安保相も、結局「高く評価する」と態度を一変。そう、「増税」方針に変わりはないのだ。
政治の責任をまったく果たしていないばかりか、詐欺的なことまでしようとしているのが、日本の総理大臣であり自民党政権だ。
政府は来年度予算にトマホーク(巡行ミサイル)購入費用2100億円を計上。コレ、アメリカの言い値。しかも通常の3倍の費用で購入するというから開いた口がふさがらない…。政府がいう「防衛」とは日本国民を守るための防衛などでは決してない。
今日の会見で、岸田総理は「抑止力を持たせるための『反撃能力』保有」と話したが…こちらが武器を持てば、あちらだってそれ以上のものを持つんですよ。その繰り返しで、逆に危険な緊張状態が増すだけ。「抑止力」などというものには到底なりえない。
専守防衛を掲げてきたこれまでの日本政府。反撃能力の保有は、「攻撃される兆候があれば、こちらが先に攻撃することができる」というもの。こちらが因縁をつければ、いくらでも先制攻撃ができるということだ。
「攻撃を受けた場合のみ必要な軍事力を行使する」とした専守防衛とは、180度違う方針なのに、それを国会で議論せず、すべて閣議決定とお仲間で行う有識者会議とやらですべて決めていく…。
民主主義も何もあったもんじゃない。
マスコミがヒドイ代表として取り上げる「ロシア」とか「中国」とか「北朝鮮」と、どこが違う???
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