おとといの夜、膀胱炎になったKILIは
昨日病院で処方してもらった抗生物質が効いて症状は落ち着いた。
でも、調子がわるいのかスイッチを切ったまま片付けていないお一人様用のコタツの中にこもったまま。
寒いのかと思って、湯たんぽも差し入れたら夜になってもこもったまま。
夜はいつでも私の枕元で眠るのに、出てくる気配もなく。
お風呂から上がって、さて寝るぞ、とベッドに入ったものの
いつもの場所にKILIがいない。
体調が悪いときほど一緒にいてやりたいと思うのは飼主のわがままな気持ちで
猫は一人(1匹?)じっと籠もりたいのだ。
15年も一緒にいるのに、私はとんだ役立たずなのだな、とコタツの中に手を突っ込んで
おやすみを告げて一人のベッドに戻った。
いつでも私の体調が悪いときは呼べばすぐに飛んできてぐるぐるぐるぐる喉を鳴らし癒してくれるのに。
今日は呼んだって来やしない。
あきらめて横になった私はそのまま目を閉じた。
30分も経った頃だろうか、閉じたまぶたの上で何かがふわふわと動いている。
薄目を開けると枕元にKILIが座っている。
そして、その長いふわふわのしっぽで私のまぶたをさすっているのだ。
「キタヨ」
目が合うと、そのままいつもの場所で箱座り。
私はそのしっぽを軽くにぎり、深い眠りに落ちていった。