NISSAN GTR
文句を言わせない絶対性能。
木曜日恒例の怒涛の試乗、今回は国内最強のGTRの登場です
購入頻度があまりに世間離れしているので、
どれがどれだかわかりませんが、2008年6月現在では、
確実に997 GT3 とこのクルマは確実に所有しているneoさん
そんな男前なneoさんのご好意により、
ついにNISSAN GTR 所謂R35の試乗が叶ったわけですが、
これでR32以来、R33、R34と全てを制覇しました
最初に書いてしまうと、
これまでのR的流れはあるものの、まったくの別物という感想
それは無敵のバケモノ。
既に何度かこのクルマとは遭遇していたわけで、
走る姿から近くでのエンジン音も聞いていましたが、
あらためて静かなクルマです
この赤いボタンを押した瞬間、完全に今までのRとは違う!と
思わせてくれます
ドライバーの心拍数は極度に上昇しているのですが
興奮するなよ、冷静にいこうぜ!
とクルマに言われているかのように、
GTRは極めて冷静
50キロで6速に入ってしまうECOですので、
究極の静かさです
驚くほどの静かさで加速します
荒々しさなど皆無です
300キロでも会話が楽しめます
という話はあながち嘘ではないと確信しました
演出一切ナシの速さがそこにありました
無敵の速さなのに気持ちの高揚は一切なし
違和感のある速さ、文句なく速いのに何だか納得できない
マニュアルモードで身体をシートに押し付けられる激加速感を味わっても、
高揚は一切なし
過去のポルシェターボのような、
地面を蹴り出すような絶対的四駆のトラクションからの激加速ではなく、
優等生な加速、メカニカルな加速
静かな車内。。。
文句なく速いのに、面白みのないクルマ・・・
それが最初の感想
ゼロ発進からのベタ踏み加速も試しましたが、
凄く速いです、驚く速さです
それでも一般道では優等生
な~んだ、こんなクルマなのか
ではなく、
このクルマを楽しむなら&このクルマの本質を知りたいのなら、
サーキットへGO!
ということだと思います。
特定の場所、安全なステージで楽しく乗りましょう
という流れを知らしめるクルマだと思います。
基本的に一般道では無敵スペックですので、
髪の毛を逆立ててアクセルを踏み込むのは愚の骨頂
一般道では大人の走りが似合うクルマです
私がダイスキなモータージャーナリストさんも言ってましたが、
「走るどのクルマよりも速いのだから、無理に走らない。
小学生の運動会にカール・ルイスが走っても仕方がない(古ッ!)」
これって何気に理解できますね
大体、このデカくて重いクルマが、物凄い加速をするのですから、
驚き120%です
まさに、花より男子ファイナル
しかも、抜群に安定しています&静かです
脚は無茶苦茶硬いですが、このタイプでは
当然、コンフォートで乗りましたけどね
唯一文句があるとすれば、シートがイマイチ
身体に合わないというか、変な凹凸があって
最後に。。。
これが日本の底力!
Japanマネーにモノを言わせているわりに
F1での結果はイマイチな会社はさておき、
これぞ、Japan Power だ!
と日産を賞賛したいと実感したクルマでした。
う~ん、複雑な気持ちです