2009・8月 「槍穂大縦走」最終日へ
前記事→ 「ジャンダルムの頂から」
ジャンダルム~西穂~上高地
ジャンダルム<3,163m>からの展望を満喫し、さらにスリリングな岩稜を進み、
天狗ノ頭<2,909m>に至るまでが、
前記事までの記録「ジャンダルム登頂への道」であった。 その続き。
2007年版「ジャン~西穂」 ←クリックで参照
天狗ノ頭から間ノ岳に向けてスタート直後、間ノ岳からこちら天狗ノ頭に向って
ガスの中を登ってきたパーティーとすれ違う。
間ノ岳に向って天狗ノ頭からコルへと急降下していく。
間ノ岳山頂はまだ先だ。 行く手を阻む急峻な岩稜を乗り越えていくのだ。
間天のコルをめがけて下る。
間ノ岳への稜線を仰ぎ見る。
間天のコルからの急登!
擦れて薄くなった数少ないペイントを拾いながら、さらに登りつめる。
登りきると今度はダイナミックな急降下が待っている!
下降ポイントに入ると丁度この逆層スラブを登ってくる登山者が一人。
しばし待って、上から写真を撮ってもらった。
逆層スラブの下りに入ったカモシカ。
丁度ガスが上がってきて、下方が写っておらず、高度感が出てなくて残念。
この後 下から見上げた写真があるので、高度感を想像しながらご覧ください。
こんな所でも余裕のポーズ!
これが、逆層スラブ
このコースでは例外的に設置されているクサリ。
これで中間くらい・・・・・・。
TOPから真っ直ぐ伸びるクサリ。 半端じゃない長さですよ~!
懸垂下降の要領で スルスルと降りていきます!
まだ下へと続きます。 もう、下降点のTOPが見えてません。
下りきった逆層スラブの斜面の裾野。
急降下しても休む間もなく、今度は間ノ岳に向って痩せた岩稜の急登です!
こんな感じのアップダウンで、岩ととっても仲良くなれます 笑
ガスの中にこちらへ向って急降下してきた登山者を確認。
間ノ岳山頂をアップで。
中央の岩に付けられた小さな白○のペイント分かりますか?
そう、センターの尾根を真っ直ぐ登るのである。。
登っていくのも大変ですが、下りとなると少々ビビリますかね。
バルタン星人のような形の岩を慎重に下降する登山者を正面に捉える。
同じ位置から振り返ると痩せた尾根を逆層スラブの難所に向う登山者の姿が・・。
カモシカもさらに前進。 登りつめて間ノ岳山頂へのラストの登りを仰ぐ。
どこを登るのかって・・・・?
真っ直ぐしかないでしょう!
ほらね! アップで。 薄っすら○ペイントがついていますね!
殺風景な間ノ岳山頂!<2907m> ↑ 山頂はこんなかすれた
ペイント文字があるだけ。
この後ガレの下りとなる。足場は不安定。
ザクザクした岩屑の道なき道・・・。
ガスに巻かれてこの間写真なし。 視界がなくなると正直心細い。
廻り込む感じで稜線を小ピークへと登り返す。
この辺りからハイマツも多少見られる。
イワギキョウやアキノキリンソウにいやされ、励まされながら前進する。
西穂はまだ先である。今回はこの部分でガスに巻かれることもあり、
写真はないが、連続するクサリと足元が切れ落ちたバンドのトラバース、
さらには上高地側の急峻な凹角の岩場の垂直登など体力消耗のちょっと
スリルが味わえるポイントもある。
ピークP1 ここまでくれば、西穂は次のピークだ。目の前に見えている!
2908.6m 西穂山頂! 生憎ガスガスで展望なし 涙・・・。
山頂に居合わせたふたり。もちろん、千晴ファンクラブに!
この時間に奥穂へ向うとのこと。ビバークは覚悟の上でとのこと。
テント装備、十分な水と食料の用意はあるとのこと。山慣れている様子。
並みのルートではないので、慎重に行動するようにと言葉を掛けて見送る。
私も西穂山頂を後に稜線を下る。
ここからは鼻歌交じりでルンルンで歩けるハイキングコースだ。
ピラミッドピーク通過
西穂独標での愉快な山の仲間たち! インターナショナルなふれあい。
陽気な方々に 千晴も圧倒されっぱなし!
ウッディーな西穂山荘で憩う。 山小屋というよりは旅館だ。
翌朝、中尾根を上高地に下山する。(今回は焼岳まではカットした)
西穂山荘周辺には、ミヤマトリカブトの花が満開の見頃。
随所に群落を作り、目を楽しませてくれた。
登山道終点にゴール。 平坦な地面に立ってホッとする。
でも、この周辺は意外にも熊さん出没ポイントなんです。
一昨年、森の熊さんと遭遇したっけなぁ~
下界に戻るタイムトンネルのようなゲートである。
梓川沿いの散策路を観光客に混ざって歩く。
いつ見ても素晴らしい上高地からの眺め!
縦走してきた稜線を見つめる。
今回の山行を振り返る。 充実感と幸福感と感謝の念。。。。。
上高地、槍、穂高・・・・・。
自然が築き上げた最も美しいものがここにある。
じっと心を澄ませていると 大自然がそのまま素直に流れ込んでくる。
歓びを感じる。
山に向かうとき 心は希望に弾み、
山頂に立ったとき 自然の中の小さな小さな自分を見つける。。。。。
透明な美酒のような幸福の 夏の槍穂の大縦走!
そこに 空気は香り 太陽の光は純粋に・・・・・。
短い休暇が 私にとっては永遠だった・・・・・。
穂高を眺めながら、小梨平のベンチにまどろんだ・・・・。
爽やかな上高地の風が 実に心地よかった・・・・・・。
穂高よさらば またくる日まで
逆層スラブで感激していちゃだめだぞ~
リチュームかレアメタルあるか探してこーい!
電気自動車作るんだんだぞ~
ただで帰ってくるな~!
登り終えた後の達成感と歓びがひしひしと伝わってきます。
あそこにはリチュームがたーんとあるよ~
アニタ ハハハ 林家平
振り返ると、その時の自分の気持ちが甦りますよねぇ。
(山頂に立った時、自然の中の小さな小さな自分を見つける)
その言葉につきますね
その先は晴れ間よりガスってる状態の方が多かったような。。。
>ペイントが薄くて不安だったでしょう
このコースはこれが普通です。むしろ、だんだん恐怖心が麻痺してきます 笑
>登り終えた後の達成感と歓びがひしひしと伝わってきます
ありがとうございます。 ↑また行きたくなるわけです!
宝くじで、3億円でも当たればね!
とりあえずジャンで いいじゃん。
ありがとうございます。 でも、これは山の自然の芸術美です。
>振り返ると、その時の自分の気持ちが甦りますよねぇ
ブログをまとめながら、自分の山行を振り返る。。。これも楽しみの一つですね。
>自然の中の小さな小さな自分を見つける
山や自然は、本当に優れた人生の教師です。
山に癒され、教えられ・・・。
宝くじを買うこと自体夢の中の出来事です 笑
馬券? ギャンブルは一切興味ありません。
故に、所得の中で見合った範囲の山に。。。