「安倍首相はもう、詰んでいる」
立憲民主・福山幹事長が突く「秘孔」は
桜を見る会の前夜祭だ!
2/5(水) 7:00配信
安倍首相自身に違法行為の疑いがかけられているが、およそ7割の国民が安倍首相の説明に納得していないと回答しています。疑惑に対する挙証責任は安倍首相本人にあります。首相が潔白を証明したいのであれば、証明してくれればいい。ただ、これまでの答弁は証明になっていない。領収書や明細書=さっさとあるなら提出すればいいだけのこと。安倍首相が「廃棄した」と繰り返している、桜を見る会の招待者名簿を包み隠さず開示すれば、すぐにでも全容解明は可能となり、このような国会審議をする必要がなくなります。潔白なのであればどれも簡単なことではないでしょうか?安倍政権の異常さを象徴的に顕在化したのが「桜を見る会」なのである。基本的な税金の使い方ですよ、安倍総理の選挙支持固めに使われていいのか!有権者はもっと怒ってもいいのではないでしょうか。
「桜を見る会」、IRをめぐる汚職事件、相次ぐ閣僚辞任……。長期政権をどう追及するのか。AERA 2020年2月10日号では、野党第1党の大番頭である福山哲郎・立憲民主党幹事長に通常国会の戦略を聞いた。
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──「桜を見る会」の問題への野党の追及は、通常国会でも続いています。安倍首相の答弁をどう見ていますか。
実は昨年も、私は同じ言葉を使って安倍首相をただしました。その言葉は「否認」です。ここで言う否認とは「不快な事実に直面した際に、圧倒的な証拠があるにもかかわらず、それが真実だと認めず拒否すること」だと考えています。桜を見る会の疑惑に対する安倍首相の姿勢は否認そのもの。そして、この否認の姿勢は森友・加計疑惑の頃から悪い意味で一貫しています。通常国会が開く前、私は多くのメディアの方から「桜を見る会は追及されるのですか?」と質問を受けました。しかし、実際には追及も何も、ほぼこの問題は「詰んでいる」と私は考えています。
なぜならば、桜を見る会の問題は、すでに明々白々だからです。予算が年々膨張しているにもかかわらず、その事実を隠し、毎年の予算は同額計上するなど不適切な会計処理をしたこと。招待者名簿の扱いを含め、文書管理に違法な手続き、処理が行われ、不可解な保存期間の設定や招待者名簿をシュレッダーにかけたこと。また、安倍首相が公的行事を私物化し、前夜祭における公職選挙法違反や買収罪の懸念、政治資金規正法違反の疑いなど、安倍首相自身に違法行為の疑いがかけられていることは、これまでの報道を見ても十分に明らかです。
国会で安倍首相は「真摯に対応する」と繰り返し述べていますが、それで納得している人はほとんどいないのが現状ではないでしょうか。
──世論調査でも、およそ7割の国民が安倍首相の説明に納得していないと回答しています。
安倍首相が桜を見る会を私物化して、後援会の関係者や選挙区の有権者を呼んで、飲食を振る舞ったのではないか。多くの国民がそう思っているし、私たちも濃厚な疑いを抱いています。この疑惑に対する挙証責任は安倍首相本人にあります。首相が潔白を証明したいのであれば、証明してくれればいい。ただ、これまでの答弁は証明になっていないというだけです。
私たちは桜を見る会の本丸は、その前日に行われた「前夜祭」だと思っています。安倍首相の説明では、5千円の領収書をホテル側から参加者に渡したそうですが、いまだに、どこを探しても、その領収書は現認されていません。私は代表質問の冒頭で安倍首相に対し、本当に領収書があるならば、安倍事務所が相当数の領収書を後援会から回収して、国会に提出するように求めました。簡単なことです。この領収書は首相の潔白を証明するものですから。しかし、再調査はしないと安倍首相は明言。であるならば、我々も追及をし続けるしかありません。
──安倍首相は潔白の証明になる前夜祭の明細について、ホテル側の言葉を引いて「営業の秘密に関わることから公開を前提とした資料提供に応じかねる」と弁明しています。
公開できないのであれば、国会の秘密会でやればいいんです。憲法57条で「出席議員の3分の2以上の多数で議決した時は、秘密会を開くことができる」とあります。これを使えば、明細書を公開する必要はない。民主党政権時、尖閣諸島沖で発生した中国漁船衝突事件の時、国家機密だった海上保安庁の動画を、秘密会で国会議員にだけ見せたことがありました。できるんです。やろうと思えば。
これに加えて、安倍首相が「廃棄した」と繰り返している、桜を見る会の招待者名簿を包み隠さず開示すれば、すぐにでも全容解明は可能となり、このような国会審議をする必要がなくなります。潔白なのであればどれも簡単なことではないでしょうか?
──与党やその支持者からは、国会で桜を見る会などのつまらない問題ばかりやるなという声もあります。
私たちも桜を見る会をことさらにやりたいわけではありません。しかし、議院内閣制の日本において、与党と内閣が一体化しているからこそ、国会の行政監視機能として野党の果たす役割は重要です。野党が全容解明に全力を尽くさなければ、安倍政権下で破壊された日本の議会制民主主義や文書管理、国会の行政監視機能を取り戻すことはできません。
だからこそ、今の政権のあり方、そして国会の状態が異常であることを、国民の多くの皆さんに知ってもらいたい。安倍政権の異常さを象徴的に顕在化したのが桜を見る会なんです。
政治のトップ、そして、官僚が平気で嘘の答弁をしたり、自分たちに都合よく文書を改竄したりすれば国民は何を信じていいのか分からなくなります。
ですから、この現状に対して有権者はもっと怒ってもいいのではないでしょうか。
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