初秋の南アルプス
赤石岳・荒川三山+α縦走
泣きに来ました 口坂本へ 辿る山道 石仏<いしぼとけ>
忘れられずに 君の名 呼べば 茂み飛び立つ 山の鳥
南アルプス南部は、近くて遠い山である。
静岡県内の我が棲家から地図上の直線距離では近く、千本浜の
お散歩コースからも眺めることができるというのに・・・。
距離的に遠い北アルプスや南アルプス北部のエリアの方が、
時間的には近いくらいだ。
車で入ることができる畑薙第一ダムまでは、県道27号、189号、60号と繋いで走る。従前よりも道幅が広くフラットな舗装になったとはいえ、「長い!」と感じるアプローチである。(雰囲気のある口坂本から大日峠までは現在通行止めである。)
富士見峠を過ぎ、井川集落に入ると やれやれもう少しという感じになる。
井川湖に掛かる吊り橋。 渡し舟で対岸に渡ることもできる。
対岸は南アルプス主脈の南側に当たり、山伏<やんぶし>・八紘嶺など
南アルプス前衛のカモシカのお気に入り 安倍奥の山にも登れる。
畑薙第一ダムの眺め
マイカーはここまで。 ここから椹島までは、東海フォレストのマイクロバスを
利用するか徒歩しかない。
畑薙第一ダムからは 目の前に茶臼岳を望むことができる。
凸凹道をさらに1時間マイクロバスに揺られる。
両サイドは緑濃き南アルプスの自然林。長さ182メートル、足置き幅20センチの畑薙大吊り橋や赤石ダムなどを車窓越しに楽しみながら進む。途中、聖岳を望めるポイントが僅かに一箇所。
聖岳登山口 大きく「クマ 出没注意!」の看板が。。。
赤石沢のカーブからは 目座す赤石岳を望むことができる。
青空の中にくっきりと! 登山日和を当て にっこりする瞬間!
椹島の広場で出発前の身支度を整える登山者。
カモシカの相棒「千晴」みたいな熊さんをお供にした登山者もいた♪
後に写っているのが 千晴が格納されているカモシカのザック。
標高1,100m 登山基地:椹島をいざ出発!
指導標がなければ、通り過ぎてしまいそうな千枚岳への登山口。
スタートこそマイナスイオンたっぷりの小滝のしぶきや吊り橋のお出迎えという
南アルプスらしい演出を楽しめるのだが・・・・・。 それも束の間。
樹林帯の登りが始まる。
途中2,3箇所 悪沢岳や赤石岳が望めるポイントがあるが、
あとは全て単調な登り!
南アルプスらしいといえば、らしいのだが、ちょっとうんざりする登りを強いられる。
個人差もあるが、5~6時間はこの修行に耐えなければ、爽快な展望の稜線には
辿り着けないのである。
ようやく「駒鳥池」入口
ここまで来れば あと一息。 天気は快晴から薄曇りへと変わっていった。
駒鳥池でしばし寛ぐ。
登りつめれば 大日峠 秋の気配は 増すばかり
こころ細さよ ザックの重さ 恋の想いも 増すばかり
いえいいえ、登りつめれば そこは火事で焼失した千枚小屋。
現在、プレハブの点在する仮設小屋の形で営業再開。
受付や食堂はそれぞれ別棟のプレハブ。 宿泊棟は さらに坂道を登らされて
こじんまりした造りの「月光荘」。 WCへ行くにも 食堂へ行くにもヘッデン点けての
細い坂道の夜間散歩。。。
夜中に見た「満天の星空」 明日への期待が膨らむ。
端折って、端折って書いても長くなる1日目の行程。
これが南アルプスへのアプローチ。
初秋の南アルプス 赤石岳・荒川三山縦走 <本編その3>につづく
いよいよ明日は 快晴の稜線縦走が待っている♪
惜しいですね。
結局、このコースは登らずじまいでした。
やまとそばさんの山のお仲間ともお目にかかりたかったですね。
このコースは、まさに体力勝負です。登っている時は辛いものがありますが、あとで振り返るとすごくいいんですよね~。
大変な行程だね。長野の飯田市南信濃から仕事で笠松山へ行ったことあるけど茶臼岳が目の前だったね。地図見ると茶臼岳にお花畑があるんだね。
Route1号を通るなら、鞠子の宿のとろろ汁の茶屋と、安倍川餅の茶屋へ寄ってルポしてアップしてちょ!
東海道中膝栗毛に鞠子の名物としてとろろ汁の茶屋。広重の浮世絵にでてくる茶屋。
徳川家康が茶店に立ち寄った「安倍川の金な粉餅」 東海道中膝栗毛には「五文どり」
静岡市より西は、滅多に行かないのですよ。
おまけにリクエストの辺りは、通過点になっちゃうのよね。 何かの機会ができましたときに。。。