丁須ノ頭<裏妙義>
「丁須ノ頭」全景
今回の山行はずっと前から狙っていた妙義山だ。赤城山、榛名山とともに上毛三山のひとつに数えられ、日本三奇勝のひとつでもある。
妙義山は妙義湖の注ぐ中木川を挟んで立ち並ぶ岩峰群の総称で、松井田側を表妙義、横川側を裏妙義と呼んでいる。
狭義では妙義山は、白雲山、金洞山、金鶏山の三峰を指す。山容は非常に嶮しく、石門群、をはじめ奇岩奇石が林立する大自然の造形美はみごとである。
しかしながら、中間道の石門めぐりでは物足りないので、玉石~天狗岩~相馬岳~バラ尾根~堀切~鷹返し~東岳~中之岳・・・。と表妙義稜線縦走と裏妙義(丁須ノ頭~八急山)ラウンドを計画した。
土日が雨天の予報だったため、憧れの丁須ノ頭を先に登り、土日は天気を見ながら柔軟に行動することにした。
9日(金)は、国民宿舎「裏妙義」を起終点とし、籠沢~丁須ノ頭<1,057m>~赤岩~烏帽子岩~三方境~八急山<1,162m=妙義山域の最高峰>のラウンドだ。
中間道の石門めぐりとは全く趣が異なり、丁須ノ頭で合流するまでは完全に貸切の登山コースだった。八急山に至っては、私のほかにもうひとりの単独者が進んでいくだけだった。
丁須ノ頭までは、裏妙義のメインコースであるが、岩場歩きを念頭に計画することが肝要だ。
モルゲンロートに染まる裏妙義の岩山。
国民宿舎「裏妙義」の左脇から篭沢沿いの登山道に入っていく。
入り口付近には、簡単な案内板が立つ。少し先に登山届けを入れるポストがある。
探勝路と交わる地点で、早くも警告の看板が!!
暫くは、先ほどの看板がウソのように思える平凡な杉の植林帯を登る。
ぽつんとその中に、「丁須ノ頭」が!・・・・・。
朽ちた自然木だ。それにしても、丁須ノ頭のハンマーヘッドにそっくりだ。
やがて、広葉樹の雑木林に変わり、沢を渡る。 次第に周囲の様子が変わってくる。
これは登山ルートです。そのまんま東。いや、そのまんま沢登り!
周囲に切り立った岩が多く見られるようになる。
思わず立ち止まって見上げてしまう巨大な絶壁だ。この辺りが「木戸」と呼ばれる地点だ。
写真の細いV字の間を僅かなペイントに導かれて登ってきた。まるで岩壁の要塞に取り囲まれているような感じだ。
大岩が道を塞ぐ。ちょっとしたクサリも付いている。
所々、見頃の紅葉も奇岩のアクセントになっている。剥がれた岩の隙間も攀じ登る。
狭いルンゼの急登だ。結構長い。空が見え始めたので、間もなく稜線だ。
半分登ったところからだが、まだ続く。
同じポイントから見下ろす。基部の登山道が見えない。
この鎖を登りきると御岳への稜線に飛び出す。御岳への道を右に分けて進む。
斜面をへつりながら進むと、
岩峰が見えてくる。
カモシカ好みの岩尾根を行く。里が小さく見えているのがわかりますか?
2枚上の写真の岩峰の基部を巻くように登る。 山道に出たかと思うやいなや
ルートはこっち!岩の斜面をほぼ垂直に登り↑、90度右に向きを変え、→真横に絶壁をトラバースする。
こんな感じで付けられたクサリ。 落ちても穂高のように数百メートルの滑落ということはないが、そこそこのスリル感はある。
2枚上の写真の真横へのトラバースだ。
ここが終わると、いよいよ本日のメインのピークが姿を現す。
ハンマーヘッドの憧れの丁須ノ頭だ! 長い鎖が下から上まで続く。
肩までは慎重に登れば、たいしたことはない。 問題は、T字のTOPにどうチャレンジするかだ!
以下は、ハンマーヘッドに迫りつつ、ワクワクする思いで気持ちが高揚する中
いろんな角度から撮影してみた。
迫力満点である! 緊張感と共に早くも胸が高鳴る。
丁須ノ頭の本当のテッペン! ハンマーヘッドにどうアタックするのか?
☆「丁須ノ頭<裏妙義>・・2」 に続く。
こんなところを楽しめるカモシカさんはすごいな!!
モルゲンロートに染まる裏妙義、きれい!!
登りたい反面、登れない様にも・・・私には!
素晴らしい画像を見せて頂き感謝です
カオルもカモシカさんと山登りしている気分です
それにしてもカモシカさんは冒険家ですね、
其れなりの訓練はしているとは思いますが余り無理
しないで気を付けて下さいね。
丁須ノ頭のテッペンに登らなくても、たくさん出てくる鎖で楽しめますから、たんべぇさんもどうぞ!
ビリーキャンプ、10回分くらいの効果ありますよ!
そこに岩があるから。(笑
アレ、マルローになってる。
カモシカだけに見晴らしのいい山(岩)には、本能的に・・・。
拙ブログで、イメージ登山 光栄です。
写真の件はカオルさんのお陰です。
>余り無理しないで気を付けて下さいね。
ありがとうございます。
本当にダメなときは即退散しますから。
丁須ノ頭の本当のテッペンにはどう立つのでしょう!
楽しみです!
登る登らないは別として、密かに憬れていました。
岩場や高所、切り立った場所に立つと妙に高揚するんですぅ・・
色々なアングル堪能させて頂きました♪
カモシカさんがお供なら行けちゃいそかも(笑)
ちゃって~^^;